羊頭狗肉:ようとうくにく #120 辞書の生き物
羊頭狗肉
見かけより実質が劣ることを表す慣用句です。
見せかけや宣伝は立派でも、実際には粗悪品であることのたとえになります。
羊の頭を看板にかかげながら、実際は犬の肉を売るというのが由来になっています。ここでの「狗」は犬のことです。
札幌が有名なジンギスカン鍋ですが、犬の肉がでてきたらびっくりですね。
中国、韓国、東南アジアなどでは犬を食用とする文化が残っています。動物愛護の観点から一部地域で禁止する動きも出ていますが、土地に根付いた食文化はなかなか変わらないかもしれません。
羊頭狗肉の類語は「看板に偽りあり」で、「看板に偽りなし」が対義語になります。
「見掛け倒し」は、だましているわけではなく、見た目と実質や実力が伴わないことを表しますので、同意語にはなりません。
内に秘めた実力が外見に現れるほど精進しておきたいものです。
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