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焼け野の雉 夜の鶴:やけののキギスよるのツル #223 辞書の生き物

焼け野のキギス 夜のツル

 住んでいる野原を焼かれたキジが自分の命に代えてもその子を救おうとし、また、寒い夜にツルが自分の羽でその子を温めるところから、親が子を思う情の深いことのたとえとして使われることわざです。
 「キギス」は「:キジ」の別名です。

 親は深い愛情で子のことを思い守ろうとします。これは本能で、ひょっとすると人間より深いものかもしれません。
 このことわざは、そういう動物の習性に気づいた昔の人が、自分を犠牲にしてでも子を守ろうとすることのたとえにふさわしいと考えて慣用句に遺したのでしょう。
 見習わねばですね。



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