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蛇足 #211 辞書の生き物

蛇足
 授業で習う故事の一つで、付け加える必要のない余計なもの、余分なものの意味で使われます。

 中国の故事が語源になっています。
酒宴の席で、蛇の絵を一番早く描いた人が酒を飲めるという余興を行った際、最初に仕上げた人が、勝ち誇って蛇には不要な足まで描いてしまい、蛇を描いたとみなされず酒を飲み損ねたという話からできた言葉です。

 ここまでの話はよく聞きますが、実はこの話をもとにして、楚の国が斉の国を攻めた際に、無駄な戦いだと諭したとされています。

 「画竜点睛」や「弘法も筆の誤り」などは、最後の書き加えが必要という慣用句でしたが、「蛇足」はその逆で不要な描き加えを指しています。

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