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烏有に帰す:うゆうにきす #241 辞書の生き物

烏有に帰す

 なにもかもなくなること、だめになることを表す慣用句です。特に火事などで丸焼けになることに使います。

 烏有の「烏」は漢字のカラスですが、ここでは漢文の「烏:いずくんぞ」で、「なぜ、どうして」という反語の使われ方になっています。
 したがって「烏有」は「いずくんぞあらんや」で、「どうして有るだろうか、無い」の意味になります。

 「烏有に帰す」は「ないものに行きつく」すなわち「何もなくなる」と言う意味になります。
 

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