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#9「経営改善」をする時はまず、何処が悪いのかを知る

経営改善について、以前にも投稿しましたが、そこから少し踏み込んで、何をしていくのかを分かりやすくご説明いたします。
経営改善の大枠についてはこちらの記事をご覧ください。

経営改善と聞くと「難しそう」や「大変そう」という印象を持たれるかもしれませんが、入り口をしっかりと理解しておけば難しいものではありません。
難しいとか感じてしまうのは、「何について」「どう考えるのか」を知らないだけです。
まずは入り口となるこの2点について知ることからはじめましょう。


「何について」とは何か?

経営改善に取り組むとき、そもそも「何が悪いのか」がわからないという状況に陥ります。
そらそうですよね「そんなもんわかってたらすぐにとりかかかってるわ」という心の声が聞こえてきそうですが…
「何について」とは「何が悪いのか」をまず見つけることです。
何が悪いのかを知るための情報が何処にあるのかと言うと「財務諸表」です。
財務諸表には、これまでに行なって来た事業の結果を数字で表しているものです。
損益計算書、これはどれだけ売り上げを上げて、どれだけ経費を使って、どれだけの利益を出したかが出ている表。
貸借対照表は、誰からいくらお金を調達して、そのお金をどのように使ったのかが出ている表。
キャッシュフロー計算書は、どれだけのお金が動いたのか、どれだけのお金が手元に残ったのかを表している表。
これまでに行なって来た事業活動を数字に表したのが財務諸表です。
財務諸表に現れた結果が「良いのか・悪いのか」を判断する材料は、事業計画や予算表です。

「どう考えるのか」とは何か

事業計画や予算管理表は、これからのビジネス環境を予測し、これまでの経験や積み重ねた情報を元に「これなら達成できる」と言う仮説が書かれているものです。
仮説(事業計画や予算管理表)と現実(財務諸表)を比較し、何処にズレがあるのかを確認し、ズレが発生しているところが見つかったら、何故、ズレが発生したのか原因を考えることが、経営改善の第一歩です。
例えば計画当初、接待交際費は100万円の予定をしていたのに、決算では150万円の接待交際費になっている、何故、予算より50万円アップしたのかを考えてみると、急な取引先のお祝いでお金が出ていったや社長が気前よくお客さんとの飲み会でお金を払ったから多くなったなどの理由がわかります。
その理由がわかれば、次の年はそうならないように「予算を多く積む」もしくは「急な出費が出ないよう注意する」などといった対策を見つけ出すことができます。

さいごの

経営改善と大きな枠組みで見ると大変なように感じますが、一つづつ紐解いていけばやるべき事のハードルは高くありません
ぜひ一度、自社の数字に目を向けてみてください。
わからない時は、弊社にご相談ください。

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