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自主性に任せたスキルUP、給与が増えないならやらないよね…

仕事に必要なスキルを学ぼうと思う人は、収入を増やそうと考えている場合が多い、逆に言えば、収入が増えないならスキルを学ぼうとは思わないということです。
個人の自主性に任せたスキルUPは、経済が成長している環境にあることが前提で、経済が停滞・低迷している環境では、給与UPの源泉となる利益が生み出されていないので、スキルUPをしても給与は上がらないとスキルUPをしないという選択肢をしてしまいます。

某金融機関のアンケートによれば、人材育成を計画的・組織的に行っていない企業は約60%、多くの企業が現場任せや特に何も決めていないという結果になったそうです。

  • 日々の業務に追われ人材教育まで時間を割けない

  • 育成ブログラムの策定ができない

  • 育成に時間をかけてもすぐに辞めてしまう

  • 従業員の能力向上の意欲が低い

  • 育成ができる人員がいない

といった課題が中小企業からは上がっています。

スキルを磨こうとするきっかけは、収入が増える、夢を実現できるなど、先に良いことが起こるから磨こうとするわけで、先に良いことが起こらないのであれば、誰もスキルを磨こうとはしない。

日本の経済はこの30年ほど低迷を続けており、給料を上げたくても上げられない状況、それに加えて物価上昇に円安、中小企業の利益は年々圧迫されつづけ、給与を上げる原泉の確保が難しくなっています。
給与水準はこの30年ほど停滞、いや、実質的な手取りは、消費税・住民税・社会保険の負担が増えたことにより年間100万円ほど下がっています。

会社に余裕がない状況の中で、このままスキルUPを従業員の自主性に任せていても何の結果も出ないのは想像ができます。

国や企業が副業やリカレントを押している背景には、スキルUPに時間や資金を投資できない中小企業の現状があるのではないでしょうか。

鶏が先か卵が先か…
人に投資しなければ先には繋がらない、でも、目の前のことを優先すると後回しになる、でも、事業の先を考えたらやらないといけないのもわかる、でも、目の前の仕事をこなしてお金を稼がないといけない、でも、目先の利益を追うばっかりでは先の利益が得れない
経営者はこの負のループから抜け出せずにいるのが現状ではないでしょう。

この問いを解決するために必要なのは

事業を将来に残すor自分の代で終わらせる

のどちらかの決断をすることです。
事業を将来に残したいと考えるのであれば、スキルUPに投資をするべきで、自分の代で終わらせたいと考えているのであれば、スキルUPに投資はするべきではありません。

ビジネスは全て判断と決断です。
ご自身のビジネスの軸を起点として、この軸のために必要なことは何か、判断し決断していくことです。
これは個人事業主であろうと、フリーランスであろうと、法人を持っていようと変わりません。

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