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副業を進める国と企業、人口減少で市場減少が止まらないのに、それで所得が増えるのか?

人口減少と言う社会的な外部環境は、想像するよりも遥かに大きな影響があることをどれだけの人が認識しているでしょうか。
私の感覚ですが、ビジネスに与える人口減少のリスクを自分ごととして考えている方は非常に少ないように思います。
それもそのはず、人口減少は身近で体感しにくい外部環境だからです。

総務省統計局が発表した、2022年10月1日現在の日本の人口ピラミッド

出所:総務省統計局 https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2022np/index.html

総人口は1億2494万7千人で、前年に比べ55万6千人(-0.44%)の減少し12年連続で減っている。

  • 15歳未満人口は1450万3千人で、前年に比べ28万2千人の減少、割合は0.2ポイント低下の11.6%で過去最低となっています。

  • 15~64歳人口は7420万8千人で、前年に比べ29万6千人の減少、割合は59.4%で過去最低であった前年と同率となっています。

  • 65歳以上人口は3623万6千人で、前年に比べ2万2千人の増加、割合は0.1ポイント上昇の29.0%で過去最高となっています。

  • 75歳以上人口は1936万4千人で、前年に比べ69万1千人の増加、割合は0.6ポイント上昇の15.5%で過去最高となっています。

因みに出生率は7年連続減少で、過去最少の80万人を下回る77万747人。

以前、副業の在り方についてお話したブログ(下記リンク)で、副業で生活を豊かにするには、収入ではなく所得を増やす必要があると書きましたが、

今回の話はこれともリンクすることで、

人口減少=市場縮小=市場奪い合い=価格競争

と言うセオリーがあるのです。
大手企業は銀行がお財布なので、新しいことをする時も市場の中で優位に立ちたい時も商材をアピールしたい時も、いつでも湯水のようにお金を使うことができます。

しかし、中小企業や個人事業主はそんなわけにはいきません。
限られた経営資源の中で、最大限の利益を生み仕組みを知恵を絞って生み出すしかありません。
そんな状況にある事業者にとって、人口減少と言う社会的外部要因は大きな・大きな影響なのです。

所得を増やそうと副業を始めたり、フリーランスに転向する方もいらっしゃいますが、そんな方こそ日本で起きている人口減少が自分たちのビジネスや生活にどう影響を与えるのか想像してほしい。

後、もう一つ、中小企業や個人事業主にとって海外のマーケットはとっても魅力的なです。
海外をマーケットとしたビジネスとは、単純に海外に店舗を構えたり工場を作ったりすることだけではありません。
小規模だからこそ勝てる戦い方があるのです。

市場が縮小していく中で「所得を増やす為に何をするのか」という問いの答えをしっかりと出す時期が来ているのではないかと思います。


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