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システム開発の費用を考える際に知っておきたい「レベニューシェア型契約」

システムの導入を検討する際には、「どれくらいの費用をかけるべきか?」「費用をかけて本当にうまくいくのか?」と費用面の不安は少なからずあるのではないでしょうか。
経営者さんならお金のことをシビアに考えますし、費用対効果を重視するので当然のことだと思います。
私たちビジネスデザイン研究所では、システム導入時の費用面についての結論が出ました。
それは、費用対効果が明確にわかる場合とそうでない場合とで、契約の方法を変えるというものです。
今回の記事では、どのような契約形態があるのかについてご紹介いたします。


システム導入時の費用対効果の重要性


システムを導入する際に重視する点、それは開発にかかる費用対効果だと思います。
100万円のシステムを導入し、100万円の人件費を削減できれば導入メリットがあります。
逆に、10万円のシステムでも導入後の維持コストが毎月5万円必要なら費用対効果が低いです。
この場合は導入しないですよね。

■導入後の効果がはっきりとわからない場合はどうする?

では、導入後の効果がはっきりとわからない場合はどうしましょう?
収益が上がる見込みや、削減できるコストが明確ではない場合です。
結果が見えにくいものに投資をするのは不安ですよね。
そんなときには「レベニューシェア型契約」という方法があります。

■レベニューシェア型契約とは?

レベニューシェア型契約とは、導入時のコストを下げて、実際に利益が発生したら報酬を支払うという契約です。
具体的には、システムを使ったことによる利益を分配するという仕組みになります。
リスクを共有する代わりに、得られた報酬を分配するということですね。
利益が出れば出るほど、双方にメリットがありますので、二人三脚で運用できるというメリットがあります。
それでは実際にレベニューシェア型契約を行った事例をご紹介します。

大学生向け商品販売会社で
システム導入とその驚きの結果


大学生向けの学用品等の販売、各種サービスの提供をしているS社の事例
S社は、来店者数の減少と売上の低下に直面していた。
そこで、システムを導入しWebでの販売を開始することを決断したのだが、
初めての試みであり、予算も限られていたためそのハードルは高かった。
そこで、システム会社から提案されたレベニューシェア型契約を結び、
初期コストを最小限に抑えてシステムを導入。
その後もシステム会社と調整を繰り返し、少しずつ売上を伸ばすことに成功。
その結果、システム導入した年の会員登録者数は5,635人だったのが、
6倍の3万人へと増加した。なんと売上は10倍に増加した。
今でもS社はそのシステム会社と調整を繰り返しながら使い続けている。


レベニューシェア型契約の成功ポイント


S社さんの事例では
・売上が10倍に増加
・登録者数が6倍に増加
という成果が出ました。
システム導入の効果が明確ではありませんでしたが、システム会社さんからの提案によって大きく利益を出せた事例です。
まずは少しだけシステム化し、うまくいったら拡大していくという方法ですと、お互いに小さくリスクを取ってチャレンジができます。
そしてスモールステップで規模を大きくすることで最終的には大きな利益へとつながるのです。

システム導入時の新たな選択肢


システムを導入すると業務の効率が上がったり経費を削減できたりします。
ですが費用は決して安いものではありません。
費用対効果が明確であれば難なく導入できますが、そうでない場合には躊躇するでしょう。
そんなときにはレベニューシェア型契約を採用すると、リスクを軽減しつつシステム導入が可能となります。
もちろん、システム会社さんがレベニューシェア型契約に応じてもらえることが前提となりますが…
なので、システムを導入する際にはどのような提案をしてくれるか?その点も考慮して依頼先を選ぶと良いでしょう。
安く作ってくれる会社、大規模なものにも対応できる会社、あなたに寄り添ってくれる会社、とシステム会社さんによってさまざまです。
成果が見えにくく、コストが不安なときには「レベニューシェア型契約」を思い出してみてくださいね。