【要約・書評】知識を操る超読書術/メンタリストDaiGo
日々大量のアウトプットをしているメンタリストDaiGoさん
そのアウトプットを支えるのは読書というインプットでした。
「知識の最大化」を人生のテーマを掲げ、毎日10~20冊の本を読む、著者の読み方には学ぶところが多い本でした。
【著者情報】メンタリストDaiGo
【要約】読書のサイクル
読書を分解すると3つのフェーズに分けられる。
本を読む準備をする
本の読み方を知る
得た知識をアウトプットする
準備段階で読書は7割決まると語られており
準備が必要なことをほとんどの人は知らないケースが多い。なぜこの本を読みたいと思ったのか、その本から得たいことを明確にしていない。
【方法】本を読む準備をする
読む前になぜその本を読むのか?を明確にしておく
それによって一冊を読み通すモチベーションや集中力を保つことができます。
この本をなぜ読もうと思ったのか?
この本から何を得たいのか?
読んだ後にどうなっていたいのか?
この3行でOKです。
人間はなんとなく読んでいると目的意識が薄れやすく、それは自然なことです。このように事前に目的意識を補完するようにしましょう。
途中の集中力が切れかけた時やモチベーションが落ちてきた時に便利です。
【方法】理解力と記憶力を高める5つの読み方
1:読む前と後「予測」読み
予測を裏切られるほど記憶に残る
どんな内容か表紙や目次から予測しながら、内容を読んでいく
2:読みながら「視覚化」読み
すぐに引き出せるように、形を与える
記憶にビジュアルを補うことで覚えやすくなる
3:読みながら「つなげ」読み
自分と本の世界を結びつける
過去の自分の体験や知識との関連性がないかで結びつけていく
4:読みながら「要するに」読み
自分の言葉で思い切って要約する
5:読んだ後「しつもん」読み
質問と答えで記憶に定着させる
【要点】速読はスキミング(拾い読み)で
速読によって仮に早く読んでも理解は浅い。あれは眉唾ものです。
早く読んでも、読んだ気になっているだけ。
実際の内容は頭には残っていません。単なる飛ばし読みでしかない。
つまり速さと理解度はトレードオフになっているということです。
ではどのようにして早く読むのか。
それはスキミング(拾い読み)です。
読むべき箇所を減らすことで早く読むということ。
早く読むメリットは、その本が読むべき本なのか、それとも読まなくてもよい本なのか見分けられることです。
ざっと目を通すべきなのか
じっくり読むべきなのか
読まずに飛ばすのか
スキミングでざっと把握をして、これはきちんと読むべきだ、と判断したら、精読をする。いらないところはどんどん読み捨てるのがポイントです。
【注意】スキミングはある程度知識がある前提の読書方法
全く知らない分野は飛ばして行くとわからなくなるので、スキミングができません。
単語や言葉の意味がわからないと、理解できないためです。
だからスキミングは前提知識(基礎)を知っていることが大前提になります。
もし知らないのであれば、まずは基礎知識となる入門書や初心者本などを読み始めるのが良いでしょう。
【豆知識1】書籍は序盤と終盤におもしろい内容が詰め込めれている傾向がある
どんなジャンルの本でもだいたい同じで、
序盤は読者を惹きつける為の面白い内容(重要な内容)が書かれていることが多い。
終盤に関しても、読後感をよくするために良い内容を盛り込む傾向がある。
つまり中盤の内容をざっと読んでおもしろかった場合、全体的に自分にとっては読むべき本である確立が高い。
【豆知識2】本の大部分は既に世の中で論じられている内容である
基礎があれば、読むべき本もそんなに多くはないことがわかります。
書籍のほとんどは、過去の論じられた内容が大半で、
既に論じられている内容に追加して、著者の意見が10%~20%、新しい情報が10%~20%という構成が多いのです。
書籍の精読すべき箇所は全体の7~11%しかないという研究データもあります。
このような僅かな読むべき箇所を探して読むのが効率の良い速読です。
【書評】
「知識を操る超読書術」は、メンタリストDaiGoさんが読書の本質に迫り、その効果を最大限に引き出す方法を提示した一冊です。本書は、単に「たくさん読む」ことではなく、「賢く読み、活用する」ことの重要性を説いています。
DaiGoさんは、読書を単なる情報収集の手段としてではなく、実践的な知恵を得るプロセスとして捉え直します。彼の提案する読書法は、目的意識を持って本を選び、効率的に情報を取り入れ、そして何より重要なのは、得た知識を実生活で活かすことに重点を置いています。
本書の魅力は、科学的根拠に基づいた実用的な技術を、分かりやすく提示している点にあります。例えば、記憶の定着を促す「スペーシング効果」や、情報の整理に役立つ「マインドマップ」など、認知科学の知見を活用した手法が紹介されています。これらの技術は、ビジネスパーソンや学生など、日々大量の情報と向き合う人々にとって、特に有用だと思います。
本書で提案される方法の中には、実践に時間や努力を要するものもあります。しかし、読者それぞれが自分のペースで取り入れていくことで、確実に読書の質を高められるはずです。
「知識を操る超読書術」は、単に読書量を増やすことではなく、読書を通じて得た知識を実際の生活や仕事に活かす方法を学べる点です。この本は、効率的な学習方法を求める学生、知的生産性の向上を目指すビジネスパーソン、そして生涯学習に関心のある全ての人におすすめできると思います。
今回紹介したのは書籍の中でのほんの一部です。
本書ではより具体的な方法までわかりやすく書かれています。気になる人はぜひこの本を手にとって確認してみてください。
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