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結局ベトナム人でどんな人!?

一般的にビジネスで重要とされる主要素は、ヒト・モノ・カネ・情報。今回はそのヒトについて紹介する。

ベトナムでのビジネスは商談や書類作成も基本的にはベトナム語が使われることが多く、ベトナム語できる人材が不可欠となることが多い。

a.ベトナム語ができる日本人

b.日本語または英語ができるベトナム人

b.の方が圧倒的に多く、パートナーになってくれるベトナム人が重要となってくる。

と言っても、日本人がみんな同じではないように「ベトナム人だから◯◯」と決めつけることは避けたいが、歴史的、文化的背景から全体像を知ってもらえればと思う。

1)共通すること

前回紹介したようにベトナムは南北に長いことや歴史的に別の国だったことから地域によっても違いがある。まず、それでも共通することを紹介する。

「家族が優先」

 最近では核家族化が進みつつあるが、まだまだ親子3世代での生活や、親戚が近所で生活していることも多い。社会人の定時以降や休日は家族との時間を大切にする。また、家族の誰かが病気や怪我をすると看病などで急に休むこともある。これは文化であり、これを受け入れられない会社は、「良くない会社」になる可能性が十分あるから注意したい。

「明るく前向き」

 新興国で共通することかもしれないが、昨日より今日、今日より明日が良くなるという意識がある。少しでも成長に繋がると考える勉強や経験は惜しまない。ここで注意したいのは、勉強や経験が生かされない仕事や、努力を重ね成果を出したのに正当に評価されないことには不満を持つことも多い。

「助け合う」

 新型コロナに関連する事柄では、マスクが高額になり買えない人たちのために12歳の少年がお年玉(5万円弱)と貯金でマスクを買い、街で無料配布をしたものが話題になっている。しかし、仕事の上では、自分の仕事と他人の仕事は明確に分かれていることが多い。なぜその仕事が必要なのかを相手が理解できるように伝えることが必要となる。

「知り合いはみんな友達」

 交友関係がめちゃくちゃ広く、1度会ったらみんな友達。最近はFacebookなどSNSで繋がり情報交換も盛んなため、乗り遅れないようにしたい。

2)地域別の特色

北部

首都ハノイがある北部は、日本のように四季があり、最低気温は10度ほどまで下がる。資源も乏しく、冬を乗り越えるという先を見据えた貯蓄をするなど堅実である。きっちりしていてお金にも厳しいことも日本人に近いかもしれない。

中部

リゾート地として近年知名度が上がっているダナン市がある中部だが、資源も産業もなくまだまだ貧しい地域。ハノイやホーチミン市の都市部や海外で稼ぐという目標を持つ人も多く、家族は支出を極限まで削り子どもに夢を託す。そしてその子どもは真面目に一生懸命勉強をする。

日本人が「ベトナム人は勤勉」というイメージを持っているが、この中部の人がそのイメージに一番近いと思う。

南部

ベトナム最大の商業都市であるホーチミン市がある南部は、年中暖かく、食べ物も豊富にあり、楽天的でフレンドリーである。昔、資本主義だったのでオープンマインドで新しいことも受け入れやすい。のんびりしていて少し適当だったり、来年よりも今を重視するなど、日本の文化をそのまま持っていくと苦労すると思う。


以上、ベトナム人と働くヒントになっていれば。最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は、モノ、特に製造業における現地調達を中心に書こうかな。

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