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サスティナブルなアートとの出会い

こんにちは!ビジネスレザーファクトリーユースメンバーのメルです!

ビジネスレザーファクトリー」(以下、ビジレザ)とはソーシャルビジネスしかしない企業「ボーダレスジャパン」のグループ会社。日本のビジネスパーソンへ牛本革製品を届けることで、バングラデシュの貧困解決に挑んでいます。

先日、東京都現代美術館で行われている
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」
という展覧会に行ってきました!!

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インスタグラムに投稿された写真を見て、興味を持ったのですが...
実はサスティナブルを強く意識した展示だったんです。

展示会を通して、オラファー・エリアソンの作品はもちろん、
アートでサスティナブルを実現する取り組みに本当に魅せられました。

今回はそんな展示会「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」
について紹介していきたいと思います!!


1,作家オラファー・エリアソンについて


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(オラファー・エリアソンPhoto: Brigitte Lacombe, 2016 © 2016 Olafur Eliasson)

作家オラファー・エリアソンはアイスランドとデンマークで生まれ育ち、
現在はベルリンとコペンハーゲンを拠点として活動。1989年から1995年までデンマーク王立美術アカデミーで学ぶ。1995年、ベルリンに渡り、スタジオ・オラファー・エリアソンを設立。スタジオは現在、技術者、建築家、研究者、美術史家、料理人等、100名を超えるメンバーで構成されている。光や水、霧などの自然現象を新しい知覚体験として屋内外に再現する作品を数多く手がけ、アートを介したサスティナブルな世界の実現に向けた試みで国際的に高い評価を得ている。
本展覧会もエリアソンの再生可能エネルギーへの関心と気候変動への働きかけを軸に構成されたものとなっている。

東京現代美術館公式ホームページより

今回の展示会のタイトル「〈ときに川は橋となる〉」というのは、
まだ明確になっていないことや目に見えないものが確かに見えるようになるという物事の見方の根本的なシフトを意味しているそうです。

地球環境の急激で不可逆的な変化に直面している私たちは、
あらゆるものに対する視点・生きるためのシステムを再考していかなければならない
というメッセージが込められています。


2,作品のサスティナブルポイント

サスティナブルな世界の実現を目指すオラファー・エリアソン。
今回の展示で見ることのできる作品の一部を紹介していきたいます!

*氷河の氷で書かれた水彩画スクリーンショット 2020-08-29 13.42.20

(あなたの移ろう氷河の形態学(過去)メタンの問題  あなたの移ろう氷河の 形態学(未来) 2019)

はじめに展示してある3つの水彩画。
こちらはグリーンランドの氷河の氷で制作されたもの。
紙の上で溶けてゆく氷の水と顔料が混ざり合うことできた作品です。

自然現象を共同制作の相手とみなすオラファー・エリアソンの態度が反映されているそう。

この絵を見て、優しくて素敵な色合いだな...と感じたのですが、
使われている顔料も野菜くずなどを利用したサスティナブルなものだそうです!!

*作品の輸送における二酸化炭素の削減

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(《クリティカルゾーンの記憶(ドイツ-ポーランド-ロシア-中国-日本)no. 1-12》部分 2020 東京現代美術館公式ホームページより)

こちらの白い円の中に複数の黒い線が描かれた作品。
理科の実験でこんなの見たことあるかも?と思いました笑。

この絵は、展示会用の作品が
ベルリンから東京に輸送されるまでの旅を記録したものなんです。

オラファー・エリアソンが自作した、
揺れによって線を描くドローイングマシーンを作品を運ぶ乗り物に搭載し、
ベルリンから東京までの旅中を可視化。

乗物は二酸化炭素排出量を少しでも減らすために、船や鉄道が選ばれたそうです。

ベルリンから東京まで道のりこそが環境に配慮したものということがわかり、とても感心させられた作品でした!


*サスティナブルの研究室

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(サステナビリティの研究室 Sustainability researchlab)


オラファー・エリアソンはベルリンのスタジオで日々、
サスティナブルな素材の研究・開発を行っています。
展示会ではこの一部を目にすることができます。

先ほど紹介した野菜のくずなどを使った顔料、
作品の制作過程で出るガラ スや流木の破片を利用した新たな作品、
環境負荷の少ない材料や形状の研究など....

こんな素材をアートに使うんだ! という驚きと発見ばかり。
たくさんの新しいアイデアが詰まっていて 、
エリアソンのスタジオは『世界をよりよい場所 へと変えていく実践の場』
であることがわかる展示になっていました。

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(サステナビリティの研究室 Sustainability researchlab)


3,サスティナブルな方法でサスティナブルを伝えるアート


今回の展示会で、
サスティナビリティを訴えかけるアートというだけではなく
アートそのものがサスティナブル
というオラファー・エリアソンの表現方法に心を奪われました。


展示されていた作品たちは、光や霧など自然をうまく取り入れており
誰でも楽しめる素敵なものばかり。


サスティナブルという付加価値が加わったアートに出会える展示会は
9月27日までやっています!!
興味のある方はぜひ!!


*展示会情報*
会期
6月9日(火)ー9月27日(日)
休館日
月曜日(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日
開館時間
10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般 1,400 円(1,120円)/ 大学生・専門学校生・65 歳以上 1,000円(800円)/ 中高生 500円(400円)/ 小学生以下無料
詳しくは公式ホームページへ。


お読みいただきありがとうございました!!



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