スーツにおいて重要なポイントは生地ではない
こんばんは、KJです。
華金ですが、こんなご時世ですので大人しく家にこもって執筆させていただきます。
今宵は、一番多くの方が勘違いされがちな下記のテーマに触れていきたいと思います。
【スーツにおいて重要なポイントは生地ではない】
新卒時代に、僕の上司たちがスーツを作る上で一番こだわっていたのが、生地でした。
「ゼニヤのトロフェオの生地でスーツ作ってみたんだけどいいでしょ」
「やっぱロロピアーナ180`sの生地っていいよな」
よくこんな会話をしている状況を目にしていました。
確かに、有名ブランドの生地ですし、クオリティは言わずもがなですので、決してそれを否定するわけではありません。僕が言いたいのは、自分の立場にふさわしい生地を選ぶことが大切という事です。
仮に、私がエグゼクティブでスーツをシーズンごとに20~30着持っており、通勤も毎日ハイヤーであれば上記のような生地選びはむしろ理にかなっています。
が、当時の私はいくら外資系で高給取りだったとはいえ、正直周りの大学同期より毛が生えた程度の額でしたので、とてもではないですが各シーズンごとに20~30着もスーツをそろえる余裕はなく、通勤は満員電車でした。
何が言いたいかというと、生地に最も重きを置いてスーツを選んでしまうと自分の用途とミスマッチが生じてしまうという事です。
例えばゼニヤやロロピアーナの中でも高級ランクの生地は、使用されている糸も細い為、光沢感が強く見た目からして高級そうに見えます。一見すると高そうなスーツに見えるでしょう。(次の記事で触れますが、一流が見ているスーツの部分は生地ではありません)
が裏を返せば、そういった生地は糸が細い為、生地はもろくて皺になりやすいです。すなわち、「週1~2回はローテで着る」「満員電車で通勤している」スタイルの人には全く向いていないのです。むしろそういった人がロロピやゼニヤの高級生地を使用したスーツを着ると、着用のし過ぎで沢山の箇所に皺が入ってしまったり、普段の擦れですぐに生地がダメになってしまったりとで非常に扱いずらいスーツになります。(スーツに皺がある状態は最も印象が悪いのですが、結構背中やパンツなどの気づきづらい箇所に豪快な皺が入っている営業もたくさんいます)
いくら光沢が強いスーツを着ていても、上記のような箇所があると生地の良さゆえに悪い部分が目立ち、逆に相手にいい印象を与えません。
営業やコンサルの方などは、動き回ることも多いかと思いますので、スーツの生地は最低限のクオリティで十分なんです。ちなみに通年で着用できるお勧めの生地としては、、、
・カノニコ(Super's100~120)
・カルロバルベラ(Super's100~120)
・REDA(Super's100~120)
辺りでしょうか。夏だと、ドーメルのリネン混生地がおススメです。
何度も申し上げる通り、生地はスーツにおける重要なポイントではありません。ある程度のブランドになってくると、そんな安い生地も使っていませんので、生地に関しては正直心配不要かと。(強いて言うなら15万円ほどのスーツでもナイロンなどの化学繊維が混ざっているやつがあるので、それだけ要注意)
次でも触れますが、スーツを選ぶ際の重要なポイントは「作り」ですので、ぜひこの機会にスーツを新調しようとしている方はぜひご参考にしていただけますと幸いです。
※もしスーツ選びが分からないので、アドバイスが欲しいなどのお声がございましたらお気軽にお声がけください!勿論相談料などは一切頂戴しませんので、ご安心を笑
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