サンホラー(死語)の君よ。アサシンクリード:オデッセイをプレイしたまえ

アサシンクリードってなんだよ。


まずは、君はそう思うんじゃないだろうか。

アサシンクリードは、フランス産の超大作オープンワールドアクションゲームシリーズだ。
そこそこ家庭用ゲーム機や、PCでゲームする人なら絶対知っているそのくらいの大作
今年で11周年となる。

なんていう話はどうでもいい。

まずは下の画像を見てほしい

画像1

ここはどこだろう。そうご存じの通り、アクロポリス遺跡だ。
アクロポリス遺跡って何?
アクロポリス遺跡とは、古代アテネの聖域のことで、奥に見えるでかい建物が、パルテノン神殿だ。
続いて下の写真

画像2

アサシンクリード:オデッセイ内の、アクロポリスだ。
同じアングルを目指したけど、遺跡になる前なので、いろんな建物があって、わかりづらい。
左奥に見えるのが、パルテノン神殿だ。

これでお分かりの通り、アサシンクリード:オデッセイは古代ギリシャ全盛期の紀元前5世紀を舞台にしたオープンワールドゲームだ。


紀元前5世紀のギリシャといえば?


そう。ペロポネソス戦争だ。
ペロポネソス戦争って?
ペロポネソス戦争とは、アテネを中心とするデロス同盟とスパルタを中心とするペロポネソス同盟との間に発生した、古代ギリシャ世界全域を巻き込んだ戦争である。(Wikipedia丸こぴ
・・・ん?古代ギリシャ・・・?
まあいい。話を続けよう。

主人公は生き別れの弟もしくは姉を探して、このペロポネソス戦争中に傭兵として自分の船を持ち、ギリシャを縦横無尽に駆け巡る。
・・・ん?生き別れの姉弟・・・?
まあいい。話を続けよう。という前に、さすがにもうサンホラーの君は気づいただろう。
僕がアサシンクリード:オデッセイを君に進める理由を。

僕が君にアサシンクリード:オデッセイを進める理由

このゲームは、SoundHorizon 6th Story CD "Moira" の舞台、古代ギリシャを駆け巡ることができるのだ。
Moiraの時代は、紀元前13~12世紀といわれているため、紀元前5世紀が舞台の本作は、7~8百年くらい違うのだが、現代は3300年も離れているから、些細な問題だろう。
ストーリーという点でも、何故かMoiraに通じて、生き別れの弟もしくは姉を探すというのがメインのストーリーとなっている。
(弟もしくは姉となっているのは、最初の選択で、主人公を姉か弟とすることができ、選ばなかった方がストーリーに出てくるため)

画像3

左が弟のアレクシオス君で、右が姉のカサンドラちゃんだ。
エレミシャの面影はさすがにない。

だが、このゲーム、主人公が傭兵であり、弟もしくは姉も怪しい教団にさらわれているため、なかなか血みどろの戦いを繰り広げる。
・・・ん?怪しい教団・・・?
中には血みどろかんべん>< という人や、ストーリーとか戦闘とかどうでもいい。古代ギリシャを観光したいだけという人がいるだろう。そんな人には、ディスカバリーモードというモードがある。
ディスカバリーモードはただただ古代ギリシャを血みどろ無しで、ストーリーなんかもなく、最初からどこでも行ける、それだけでなく、各地に点在するランドマークの解説もしてくれる。
各地にある神殿を実際に見て、解説を聞くことで、Moiraへの理解をさらに深めることができるだろう。

アサシンクリードシリーズはただのゲームではない

このアサシンクリードシリーズは、歴史考証チームを抱えており、これまでのシリーズも各時代の専門家から高い評価を受けていた。
今作も例外にもれず、というよりもう異常なレベルで、古代ギリシャを再現している。
もう僕の言葉だけでこのすごさを語るのは無理なため、5分程度になるが、以下の動画を見てほしい。

凄すぎないか。

プロピュライアを潜り、巨大アテネ像がお出迎え、エレクティオンにちょっと立ち入り、パルテノン神殿の正門(東門)へと至る。
そこで、解説を聞き、パルテノン神殿内部へ。
そして、最後の最後に巨大なアテネ像によじ登ったと思うが、このゲームの最大の特徴として、ほぼほぼすべての建造物に登ることができる。
なので、パルテノン神殿にも、もちろんよじ登ることができるのだ。

これで気になったなら、以下の公式トレーラーも見てほしい。

あんまりいいトレーラーがなかったので、DLCのトレーラーとなってしまったが、なんと最終的に主人公は神話の世界に行き、神と協力したり、戦ったりする。
もうなんてMoira

サンホラー(死語)の君よ、アサシンクリード:オデッセイをプレイしたまえ

現代のギリシャに実際に行き見るということも勿論とても素晴らしいことだ。
だが、それにはとてつもないお金、時間、労力をかけなければならない。そして、それは当たり前だが、現代のギリシャであり、古代ギリシャではないのだ。
アサシンクリード:オデッセイならば、ソフト代7000円くらいを出せばいつでも、それもMoiraの舞台となった在りし日のギリシャを縦横無尽に駆け巡ることができるのだ。
そして、ギリシャを駆け巡ることができるということは、この記事ではアクロポリスしかほとんど紹介できていないが、イリオンや、マケドニアアルカディアにも訪れることができる。
以下が、アサシンクリード:オデッセイにおける全体マップだ。

画像4

画像5

でかすぎて収まっていない。
Moiraで聞いた地名が各所にある。とてもワクワクしないだろうか。
そしてこのマップすべてが上記で紹介したアクロポリスくらいの作りこみをしているという恐ろしさ

さあ君も、幻想の翼をアサシンクリード:オデッセイで広げてみないか。
唯一の欠点は、ボリュームがありすぎて、プレイ時間50時間の時点でも全くストーリーに終わりが見えないところだけど、これも良いところになるのか。

最後にこの言葉でお別れだ。

”行き先は自由さ 何度でもまた何処へでも
繋がる地平 未だ見ぬ世界で"


あとがき

本当は、ブラックフライデーセールまでに書きたかった・・・!
セール中なら半額以下で買えたのに・・・!
あと、アサクリシリーズ自体、なかなかサンホラーの君にびびっと来るものがあると思うので、いつかシリーズ全体の解説も書きたい。

シリーズの舞台としては、
紀元前1世紀 古代ローマ帝国時代 エジプト
12世紀 十字軍遠征 イェルサレム
15世紀 ルネサンス期 イタリア
18世紀 カリブの海賊 カリブ海
18世紀 アメリカ独立戦争 アメリカ
18世紀 フランス革命 フランス
19世紀 産業革命 ロンドン
などなど

以下は、トレーラーとしては一番おすすめの
フランス革命を舞台にしたアサシンクリード:ユニティ のトレーラーだ。

このトレーラーが気に入ったならば、ほぼ全シリーズのトレーラーが以下のプレイリストから見ることができるため、ぜひ見てほしい。
UBIが作るトレーラーは本当に素晴らしい。
なんか最近作らなくなったけど。

そして驚きポイントとして、アサクリシリーズには現代パートというものが存在する。
アサクリはただ単に歴史ゲームというわけではなく、このゲームには先祖の記憶がDNAに刻まれているという設定があり、その先祖の記憶を追体験している人間を主人公としてプレイしているのだ。
追体験している理由としては、12世紀のアサシン教団とテンプル騎士団の戦いが実は現代まで続いており、その戦いでは重要なアイテムを奪いあいをしていた。
アイテムは過去の歴史上、重要な場面で出現する。
そのため、先祖の記憶からそのアイテムの場所を探すのだ。
そのアイテムとは、約7万年前にかつて来たりし者という、人類以前に地球にいた高度文明が作った超凄いもので、キリストが復活の際に使用した聖骸布(死体に使うと使うとリザレク効果が発動)や、エデンの果実(人に幻覚や幻聴を聴かせ操ることができる)などがある。

何を言っているかわかるだろうか。わからないだろう。僕もわからない。
そして、一番の驚きポイントは、この複雑なストーリーをプレイヤーはもちろん、開発にも理解している人がだれ一人としていないというところだ。

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