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ブルア式発声練習«俳優養成講座①»
先日、劇団ブルアの『俳優養成講座 -ブルアメソッド- テキスト』を販売しましたが、今回からは具体的にどういう練習をしているのかをポイントポイントでご説明します。
ブルア式発声練習
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主演アントーニオ役のさいとうつかさ
俳優養成講座の講師を務めますさいとうつかさと申します。ここで簡単なプロフィールを
私は以前神戸のプロ劇団に所属して、日本だけではなく海外でも公演に多数参加出演していました。現在は神戸で劇団ブルアを設立し公演活動の他に、演劇教室、演劇ワークショップ、俳優養成講座で講師を務めながら、俳優業と演出家業をしております。400ステージを超えるキャリアで、実践の演技を指導。学校等でお教えする内容とは違った現場での実践スキルをお教えしております。演技はスタニスラフスキーシステムを独自に取り入れたブルアメソッド演技法を使い、リアリティを追究した演技研鑽をしております。また自身のブログ『演技力会話力ブログ』は3年間で100万ビューを突破し、お陰様でグーグルの演劇の練習に関する検索ランキングは常に上位をキープしております。
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主演アントーニオ役のさいとうつかさ
さて本題に参ります。
今回のお話は発声練習のお話です。
まず大きな劇場でしっかりと声が全ての人に聞こえるためには、発声練習が欠かせません。ですが、ただ大きな声を出すのではなく、
声を奇麗に効率良く響かせることが大切
なのですね。
何故ならば、大きい声だけでは、声量は届いているものの、響きすぎて何を言っているのかが分からないということもあるからです。
昔の応援団みたいな感じですね。気持ちは伝わりますが、大きな声だけでは何を言ってるのかが不明瞭だったりするのです。
では、声を奇麗に効率よく響かせるにはどうすれば良いのか?
と、その発声の前に頭に入れておかなければいけないことがありますので、まずこの話からいたします。
発声をする際に大切とされるのが「呼吸法」
皆様は胸式呼吸と腹式呼吸という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
胸式は胸を大きく広げて息を吸い、胸をしぼめて息を吐くという呼吸です。
一方、腹式はお腹が膨れるように空気を入れて息を吸い、お腹を引っ込めて息を吐くという呼吸です。
どちらも肺に空気が入ってるのですが、腹式呼吸の場合は、横隔膜の上下が伴っているいった感じですね。
そして、舞台で奇麗に効率よく響かせる発声は腹式呼吸の方になります。
腹式呼吸の方が、力強い声が出るのです。
私たちは普段、声量はあまり必要ありませんので、効率が良い声の出せる胸式呼吸で話をしています。
ですが舞台ですと、当然普通の声では響きませんので、胸式呼吸の話し方をすると、声量が弱すぎて、客席の一番奥までは届かないのです。
だからと言って、この胸式呼吸での状態で大きな声を出そうとすると、力みが原因で喉(声帯)を傷めてしまう怖れもあるのです。
急激に息を吐きだすと、喉を痛める確率は上がります。
そこでこの腹式呼吸の出番なのです。腹式呼吸で発声すると不思議なことに効率よく大きな声が出やすくなるのです。
効率が良いものですから、無理をして声を出すこともありません。
ですから、腹式呼吸からの発声をマスターしないとダメなのですね。
ここで、面白い話をします。
腹式呼吸の発声の達人がいるのですが、それは、誰だか、お分かりになりますか?
正解は誰かというと……
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