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できることまで、やらないでください!

 この言葉。

長男が小学校1年になった時。


 担任の先生から、

言われた言葉です。


 長男は自閉症スペクトラム。

小学校1年生のとき。

長男は、「普通級」でした。


 今にして思えば、

「親のエゴ」

です。


 この話はまた別の機会に。



 さて、親が子どもの

やっていることに

「手(口)を出してしまう」こと。

ありませんか?


例えば

・何か(学校など)の準備

・勉強(宿題)のやりかた

・食事

などなど。


 例外なく、わが家もそう。


特に、自閉症スペクトラムの

長男の場合。



 どうしても、動きがゆっくりで、

時間がかかります。

なので、

「準備しなよ〜」と

言いながら、やってしまう。

しょっちゅう、ありました。

(16歳になろうとする今も。。。)


 そんな親の行動を、

見透かしたかのように、

先生から言われました。


「長男君にとって、

宿題や身の回りのことを

自分でやるのは、

大変だと思います。


 時間もかかるでしょうし、

見ていてヤキモキ

するかも知れません。

でも、どうかお願いです。

”できることまで、

  親がやってしまう”

ことは、しないでください。

 長男君ができることまで、

誰かにやってもらうと、

長男君のできることが、

どんどん減ってしまいます。


そうしたらこの先、

”できなくても、誰かが

やってくれるから大丈夫”

と思うようになり、

次第に、

”何もできない・やらない”ように

なってしまいかねません。


 こうなったとき、

一番困るのは、他でもない、

長男君です。


少しずつでも、ゆっくりでも。


例え周りから見て少なくても、

そんなことは関係ありません。


 長男君が、

・できることを増やす

長男君の将来のために。

どうか、お願いします」



この言葉。

今でも決して忘れません。


当時、この先生に対しての、

私の印象は

・めっちゃ厳しい

でした。


 でも、違いました。

厳しいのは「生徒を想う」

からこそなのだと。


 増してや、長男は自閉症。

普通級にいる健常の生徒たちに

比べたら、出来ないことが多い。

目立ちます。

手もかかります。

 でも、先生は一貫していました。

・同じクラスの生徒

だから、当然と言えば当然です。


 むしろ、甘えていたのは私の方。

「(長男は)自閉症だし、

気づかってくれるでしょ」と、

なんとも、

馬鹿げた考えをしていました。


小学校に入学して最初の先生が

この先生で、本当に感謝しています。



そこからです。


私の中で、

『親が子にすることは、

手を貸すことではない。

選択肢を増やすことだ』

と考えるようになったのは。


これから先、愛する

3人の怪獣(息子たち)に

してあげられること。


たくさんの選択肢を用意して、

ワクワクしながら、

一緒に考える♪


 親だからこそ経験できる

「特権」です。


存分に、味わいたいと思います。


最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました。






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