正しいHTMLを学ぶお供に「できるポケット HTML&CSS 全事典 改訂4版」(宣伝)
バーンワークス株式会社の加藤です。
今回のコラムは宣伝で大変申し訳ないのですが、12月に発売される最新著書の紹介を簡単にさせていただければと思います。
以前のコラムで、正しいHTMLって何だ?というお話をしました(下記リンク参照)。
その中では、HTMLにおける「正しさ」を大きく分類すると、
構文的に正しいHTML
意味論(セマンティクス)的に正しいHTML
という2つの意味に分けられるということについて説明したわけですが、この2つを正しく理解し、文書の構造、文脈に適したHTML要素を選択するには、HTML仕様に対する理解が必要不可欠です。
現時点で参照されるHTMLの標準仕様としては、HTML Standard(下記リンク)となるわけですけども、まずそもそも英語のドキュメントという時点で一般的には敷居が高いですし、英語が理解できたとしても、仕様書というのは読み慣れていない人にとっては理解するのが難しかったりもします。
もちろん、現在においてはMDN Web Docs(下記リンク)のように、日本語でわかりやすいウェブ標準仕様の解説も存在しますから、それらを利用する方も多いと思います。
インターネット上の情報は(基本的には)常に最新の情報が反映され、便利ですが、そこであえて、書籍をおすすめしようというのが今回のコラム。ここからが本題です。
「できるポケット HTML&CSS 全事典 改訂4版」
「できるポケット HTML&CSS全事典」(インプレス)は、初版を2015年に発売以来、2020年の2月には大幅改訂した「改訂2版」(第5刷まで重版出来)、2022年8月には2度目の大幅改訂となる「改訂3版」(第4刷まで重版出来)が発売されるロングセラーのHTML/CSSリファレンス書籍です。
ありがたいことに、多くの読者の皆さまにご愛読いただき、『HTML/CSSのリファレンス本としては一番売れていると言って大丈夫』(編集部談)というお墨付きをいただいております。
この「できるポケット HTML&CSS全事典」ですが、この度、3度目の改訂が決定。現在鋭意校正中ですが、2024年12月24日に「改訂4版」として発売されることになりました。
すでにAmaznでは予約受付がはじまっております。
初版発売時から、『全辞典』の名前に恥じないように、HTMLに関しては仕様書にある内容をすべて。CSSに関しては、その時点で多くのブラウザがサポートし、実用的な状態にあるセレクタ、プロパティ、その他、@規則やCSS関数などをなるべく網羅的に掲載しようと頑張ってきたわけですが、改訂ごとに掲載内容は増え続け、今回の改訂でも100ページ近い加筆をした結果、672 ページ(予定)というぶ厚い書籍となっております。
インターネットで調べれば情報なんか出てくる世の中になんで書籍?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、HTMLやCSSの仕様が1冊の本にまとまってるって、実は結構便利なんですよ(自画自賛)。
暇な時にパラパラめくりながら、「こんなHTML要素あったんだ」「このCSSプロパティ知らなかった」「CSSで使える単位ってこんなにあるの?」など、必要なことをインターネットで検索して、そのページを読むだけではたどり着けない気付きみたいのが書籍にはあります。
国語辞典や英語辞典をパラパラめくって知らない単語に出会う、みたいな知的探求をされた方、そういうのが好きという方にはわかっていただける気がしますが。
ということで、HTMLやCSSを学びはじめた初学者の方はもちろん、すでにお仕事でHTML/CSSを日常的に書かれているプロの方まで、幅広くお役に立てる書籍だと思いますので、ぜひ一度、この機会に手に取ってみていただければ幸いです。
学校や会社でご購入いただく皆さまへ
ありがたいことに本書籍、初版発売以来、専門学校様をはじめ、ウェブサイト制作やフロントエンドの技術を学べる教育関連の会社様などに多くお買い上げいただいているようです(要するに教科書的な用途でご採用いただいていると)。
本書のようなリファレンス書籍は、そういった教育機関が提供する学習カリキュラムを進めていく上で、HTML要素や属性、CSSセレクタやプロパティなどについてさっと意味を調べる、まさに 「辞書」 として学習者の方々に重宝されているようで、これは本書籍を作った当初のコンセプト通りと言いますか、著者としては本望です。
このような教育関係の方や、あるいはウェブサイト制作会社などの法人様で、一度にある程度まとまった数のご購入をいただける場合、出版元のインプレスさんでは、学校、法人向けのテキスト採用や、一括購入窓口を用意しています。
もし、学校でHTMLやCSSをカリキュラムとして教えていらっしゃる講師の方、あるいは教科書採用のご担当者様、またはウェブサイト制作会社など、日常的にHTML/CSSを扱う会社の福利厚生の一環としてなど、一括購入のご予定がございましたら、下記の窓口から一度お問い合わせいただければと思います。
何冊以上? とかそういう細かいことはちょっと私はわからないんですが、5 冊、10 冊の単位でもインプレスさんはきちんと対応していただけると思いますので、まとめて購入する計画がある方は、まずご相談いただけるといいんじゃないかなと思います。
さて、今回のコラムはここまで。最後までお読みいただいてありがとうございます。もし今回の内容が少しでも参考になった、気に入っていただけた、という場合はぜひフォローしていただければ幸いです。
また次回のコラムでお目にかかりましょう。
それでは。
バーンワークス株式会社のショートコラムは、バーンワークス株式会社 代表の加藤が、ウェブアクセシビリティやユーザビリティ、HTMLやCSSなど、フロントエンド技術に関する話題を、あまり長くならない範囲で更新していくコンテンツです。一部は、バーンワークス株式会社の公式サイトにおいて、過去に公開されたコラムなどの内容を再編集、再構成したものも含まれます。
なるべく小難しくならないように書こうと努力はしていますが、できるだけ正確な用語を使用し、公式なドキュメントを参照しつつ書こうとすると、ちょっとわかりにくい言い回しになってしまったり、リンク先が英語のドキュメントになってしまったりすることがあります。ご容赦ください。
バーンワークス株式会社について
バーンワークス株式会社は、ユーザー体験を最大化する情報デザインとウェブアクセシビリティ対応を専門分野にサービスを提供する『ウェブアクセシビリティに強いウェブサイト制作会社』です。
弊社では、より本質的な視点に立ったウェブサイトの構築、アクセシビリティ対応などの関連サービス、ウェブシステム開発などを創業以来、10年以上にわたり企業、公的機関向けに提供しています。
下記のようなサービスをお求めの企業・団体様、ぜひお気軽にご相談ください。
ウェブアクセシビリティガイドライン(JIS X 8341-3:2016 等)に適合、準拠、または配慮したウェブサイトの構築をお求めの企業・団体様
アクセシビリティ対応プロジェクトの各フェーズにおけるコンサルティングや外部アドバイザーをお求めの企業・団体様
アクセシビリティ対応実務(コンテンツ修正や改善実装)を高いレベルで遂行できる制作チームをお求めの企業・団体様
外部アクセシビリティ専門家によるアクセシビリティ試験の実施や改善提案をお求めの企業・団体様
UX、ユーザビリティ、アクセシビリティに優れたウェブサイトの新規構築・リニューアル構築をお求めの企業・団体様
CMSを活用した更新性の高いウェブサイトの新規構築・リニューアル構築をお求めの企業・団体様
ヘッドレスCMSやJavaScriptフレームワークを活用した高パフォーマンスなウェブサイトの新規構築・リニューアル構築をお求めの企業・団体様
上記のようなスキルを持ったパートナー企業をお探しの広告代理店様、システム開発会社、ウェブサイト制作会社様など
書いている人について
加藤 善規(かとう よしき)
埼玉県出身(東京都生まれ埼玉育ち)。専門学校でメカトロニクスを専攻後、製造業での生産、品質管理や、全国チェーン物販店での店舗開発などに従事する傍ら、独学で学生時代から続けていた趣味が高じてIT業界に。
フリーランスによるウェブサイト制作業務等を経て、2004年より都内ウェブサイト制作会社に所属。同社取締役ウェブサイト制作部門統括。2014年、バーンワークス株式会社を設立、同社代表取締役に就任。
ウェブフロントエンド技術、およびIA(情報設計)、アクセシビリティ、ユーザビリティを主な専門分野とし、ウェブサイト制作ディレクション業務、コンサルティング業務の他、セミナー等での講演、書籍の執筆などを行っています。
好きなことはサッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、ギター、腕時計鑑賞。サッカー4級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。
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