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幻日のヨハネ 心の音

はじめに

幻日のヨハネ、最終話が終わりましたね!
最終回を迎えて以下のことを自分なりに考察していこうと思います!
1. ヨハネに関して、2. 異変と心の音について、3. 流れによどみが生じた原因と空の花について、4. 楽曲について

  1. ヨハネに関して

ヨハネの魔法は自分は二つあると思っています。
1個目は心の音を他者に直接伝えるテレパシー能力、2個目はテレパシー能力を人に一時的に分け与える能力です。
ヨハネは元々テレパシー能力を持っていて、それを自分に寄り添ってくれるライラプスに分けていたのだと思います。

画像1. ヨハネとライラプス(参照:https://www.famitsu.com/news/202306/26307438.html)


だからこそ、魔力を分けたライラプスの心の音がヨハネには聞こえていたし、ライラプスは他者の気持ちを理解し、みんなに愛されていました。
12話でその魔法をヨハネに返したことで、ライラプスのテレパシー能力は失われました。ライラプス自身がただの犬に戻ることに臆病になっていたのと、ヨハネに助言できなくなることでヨハネが困っても助けられなくなるのではという気持ちを、ヨハネが成長した姿を見せることで払拭させてあげられたのではないかと思います。

2. 異変と心の音について


異変についてですが、みんなが本音を言えずにギクシャクする気持ちが渦巻いたことによる鬱憤が溜まることで発生する地震みたいな自然災害だと思います。(おそらく)黒幕とかはいません。
心の音(思ってること)を伝えられないものほど影響を受けやすいだと思います。
「野生の動物達は思ってることを言えないので、暴走してしまった。飼われているペラピーやウミウシやシシノシンは心で思っていることをわかってくれる飼い主がいるので暴走しなかった。」
ってことかなと思います。
リコのライラプスに関する調査書には、ライラプスは異変の影響をあまり受けていないことが言及されていましたが、それはヨハネに思ってること(心の音)を伝えられていたからじゃないかなと思います。
心の音を伝える手段として歌があるのかなと、いわゆるラブソングもそうですが、言いにくいことをいう手段として歌があるのは、僕たちの世界でも昔からありますからね。

3. 流れによどみが生じた原因と空の花について

ただ、ナレーターが言っていた「流れによどみが生じた」というのが正直難しくてわかりません。
考えられるのは物流や人の流れが盛んになったことで、有名人や歌手と比較されるようになり、みんなが歌うのをやめるようになっていったこと。その土地に根付く文化や歌があったのに、はやりの音楽ばかりが流行ってその土地だか生まれる歌がなくなってしまったこと。
上記に挙げたことあたりが可能性としてありそうです。

画像2. アマリリスの花(参照元:https://gardenstory.jp/gardening/33164)


最終話で異変は空に花として咲いていました。この花は正直わかりません。
あり得そうなのはアマリリスの花かなと思います。アマリリスの花言葉は「輝くばかりの美しさ」や「臆病な心」などです。
アマリリスは輝くばかりの美しさを持ちつつも、その姿は臆病にうつむいてるようにも見えてどこか暗い側面も持つ花です。その姿はリア充なように見えて、実は結構問題も抱えてるヌマヅの市民のことなのかもしれません。どこwか暗い表情を浮かべる出戻り少女ヨハネのことかもしれません。もしくはこのヌマヅそのものかもしれません。ここは解釈が分かれると思います。

4. 楽曲について

箇条書きで劇中の楽曲の意義を語ってゆきます。
Far far away-ヨハネの内心を語った歌
Be as one!!!-ヌマヅ内の人々を守るダイヤ&ルビィとヌマヅの外から来た人(来客)を守るチカ(ケイティ)が立場の違いを理解し協力した歌
R・E・P-一人で仕事をすることが多いヨウとハナマルとカナンが共同作業した時の歌
Hey, dear my friends-動物と心を通わせ、人間の友達が少なかった三人がお互いの気持ちを共有した歌
GIRLS!!-ヨハネがワクワクしてるときの歌
Wonder sea breeze-9人で歌った歌
Forever U&I-ヨハネがライラプスを許しあい、心の整理が付いた時の歌
La la 勇気のうた-ヌマヅのみんなで歌った歌
で、GIRLS!!!まではいわゆる仲間を集める歌だと思っています。
ヨハネを中心に皆が本音を言い合える関係になったことで、9人が心の音をのせて歌を歌うことがWonder sea breezeでできたのだと思います。
しかし、それではダメだったのです。
本当は沼津のみんなで歌わなくてはいけなかった。なぜなら、この異変は皆の心の音の流れのよどみが原因だったからです。
ヨハネはヌマヅの人と占い屋をする中でみんなが本音を言えるような愛される存在になっていたので、テレパシー能力をみんなに付与すること自体ができれたと思います。しかし、ヨハネとライラプスの心の音にずれが生じていて不協和音になっていたため、ライラプスも返すことができなかったのだと思います。Forever U&Iで二人の音がハーモニーとして重なったことで返却できたのだと思います。
そして、最終話にてライラプスから返してもらったテレパシーで8人を呼びます。杖は、ライラプスがヨハネに「ヨハネは人の心の声を引き出すという才能がある」ということを示すために、達成度をわかりやすくるために魔法をかけた枝であり、9人の心の音の波長を記憶していたのだと思います。だからこそ、あの杖に手をかざしただけでヨハネは直ぐに心の音のを届けられたのだと思います。
La la 勇気のうたの途中で異変に負けそうになったときに、ライラプスが来たことで
心の音を伝える能力を付与することを思い出し、他の8人にも付与したことで、本来は歌声が届かないはずの場所にいる遠くのヌマヅの人々にも歌が響き、ヌマヅのみんなが心の音を調和させ一つの歌を歌ったことで、ハーモニーによってよどみが消滅し、異変を消し去ることができたのだと思います。

以上になります。長くなりましたか、読んでくださりありがとうございました。

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