2020年8月の記事一覧
供養の会「悲しそう、誰のために泣いてるの」
物心ついた時から、私は小さな物が好きだった。ミニチュアとか、ハムスターとか。それは女の子特有の可愛さに対する気持ちじゃなくて、もっと利己的な、例えば自分より弱い物を哀れむ感情に似た感覚だった。従順で、逆らわなくて、いつまでも私の掌で踊る。いつもそういう物に憧れていた。
でも時が経つたび私の理想とは逆に、私自身がその愛すべき小さな物になっていた。従順で、逆らわなくて、掌で踊る。だから騙されるし、
物心ついた時から、私は小さな物が好きだった。ミニチュアとか、ハムスターとか。それは女の子特有の可愛さに対する気持ちじゃなくて、もっと利己的な、例えば自分より弱い物を哀れむ感情に似た感覚だった。従順で、逆らわなくて、いつまでも私の掌で踊る。いつもそういう物に憧れていた。
でも時が経つたび私の理想とは逆に、私自身がその愛すべき小さな物になっていた。従順で、逆らわなくて、掌で踊る。だから騙されるし、