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米津玄師になりたかったけれど、サイレントヒルのナースになっちゃった話

ひきこもっていたとき、音楽を聴かない生活を送っていた。ビーイング全盛のときで時が止まっていた。ザ・ワールド。

だけど、クロームキャストを買ってからYouTubeをテレビで見ることが多くなった。いや、見るというか聴く感じ。ミュージックビデオ(MV)を流しっぱなし。

たまたま米津玄師というアーティストを知った。最初、徳の高いお坊さまのイメージがあったけれど、そうではなかった。遣隋使でも遣唐使でもなかった。だけど、彼はいまの音楽を僕に伝えてくれたからそれに近い存在かもしれない。

テンション高くなってくると米津玄師の「LOSER」の踊りを真似ることがある。あとで冷静になると、「やべえ~。サイレントヒルに出てくるナースっぽかったわ」と思う。こういうとき、一人暮らしでよかったと思う。

時々、モンハンのティガレックスの動きを真似ることもある。でも、人前でやってはいけない。危険人物に認定される。

母が生きていたとき、僕がハイハイしているのを見られたことがある。なぜ、赤ちゃんのようにハイハイしていたかというと、ある脳科学の本で「ハイハイは脳にいい」と書かれてあったから。著者はアメリカのなんとか大学のなんとか博士。

ハイハイしている僕を見て、母は顔が引きつっていた。この子を社会に出してはいけないと思ったかもしれない。いや、これが本当だったら笑えないぞマジで。

「アメリカの博士が、有名な大学の博士がハイハイがいいって言ってるんだ!」と僕は必死に弁明したけど、母は無理やりうなずいていたような気がする。

偶然だけど、ひきこもりが集まるサイトで同じようにハイハイしているという同士がいてホッとしたけど、やばいとも思った。いい大人がハイハイしちゃダメだろ……。


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