ガールズバーで働いていたエミさんの話
エミさんはガールズバーで働いていた。私はそのバーで大学生の時、皿洗いをしていた。夜の時間帯のバイトは時給が高い。親元から離れたあとだった私にはとにかくお金が必要だった。本当は、男性相手の接客のバイトの方が割がいいのはわかっていたのだけれど、自分には、女を売れるだけの容姿が備わっていないことも、同時に認識していた。それで、若さと体力という武器を、長時間働く夜間のバイトに充てることにした。
一浪してやっと入ったのは、親が借金したお金で通う田舎の国立大学。学生の半数は、地元で生