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【SNS戦略】ハッシュタグの生成・育成を考える

様々なSNSが台頭する中、どのSNSでも必ずといっていいほど目にする記号”#(ハッシュタグ)”
ハッシュタグはユーザーがコンテンツを効果的に共有し、発見するための重要な鍵となっています。
本記事では「ハッシュタグの生成・育成」をテーマとして、
ビジネスにおけるハッシュタグの重要性とハッシュタグを用いた施策例についてご紹介します。


そもそもハッシュタグとは

"#"(シャープ記号)を使ってSNSの投稿のキャプションやコメントに追加できる文字列のことを指します。
(例)#ランチ #旅行
ハッシュタグを付けて投稿すると、その投稿は該当するハッシュタグ検索結果に表示されます。検索結果ページでは、該当するハッシュタグが付いた全ての公開投稿を見ることができます。

X(旧:Twitter)上で「#ランチ」と検索した場合
Instagram上で「#旅行」と検索した場合

そのためハッシュタグを活用することで、投稿主は自身の投稿をより多くのユーザーに見てもらうきっかけ作りが可能になり、投稿主以外は検索することで自身が興味のある情報を効率的に探すことができます。


ハッシュタグが重要なSNSは?

SNSの中でも特に「Instagram」はハッシュタグ検索が盛んに行われています。特に日本ではハッシュタグ検索が活発で、その数はグローバルユーザーの平均の5倍以上もあります。(※1)
(※1)参考:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-97425/

また、Instagramは購買への影響が大きいプラットフォームといわれており、60%以上のユーザーが「SNSの情報をきっかけや参考に初めて利用するECサイトで商品を購入したことがある」と回答しています。(※2)
(※2)参考:https://smmlab.jp/article/sns-research-2020/

そのため、ハッシュタグをうまく活用することができれば、SNSで自社や自社の商品・サービス情報を探している顧客にリーチし、購買行動のきっかけを作ることが期待できます


ハッシュタグの「生成」において考えるべきポイント

SNSにおけるハッシュタグの重要性を理解した上で、ハッシュタグの生成について考えましょう。
以下2つのポイントを意識することが重要だと考えます。

Point①:ユーザーが使用しやすいものにする

  • 0から考えず、既に多く使用されているハッシュタグを参考にする
    (例)〇〇好きと繋がりたい、〇〇グラム、〇〇のある生活、○○部

  • 語呂の良さを考慮する

  • 英語/カタカナ/ひらがな が混ざりすぎない
    (入力・変換のしやすさを考慮する)

Point②:ユーザーに認知されやすいものにする

  • ハッシュタグの存在や何のハッシュタグかを理解してもらいやすくするため、ブランド名や代表的なワードを組み込むことが好ましい

  • 検索候補で初めて存在を知る場合もあるため、冒頭のワードにこだわる

    (例)○○を企業名とした場合
    「#ランチは○○」
    →「#ランチ」で始まると競合が多く、入力途中に検索候補として挙がりにくい。
    「#○○でランチ」
    →「#○○」と入力時点で関係のタグしか候補に出ないため、○○に関して言及しようとするユーザーからの認知を得やすい。

以上のポイントを意識してハッシュタグを生成することで、ユーザーからの利用率・認知度の底上げに貢献すると考えます。


ハッシュタグの「育成」は難しい

ハッシュタグをただ生成するだけであれば誰でも簡単にできますが、「ユーザーから定常的に利用されるものにする」=「育成する」ことは簡単ではありません。
すぐに結果が出ずとも、中長期的視点を持ちながらあらゆる施策を打ち、ハッシュタグの認知を広げていく必要があります。


ハッシュタグの「育成」施策例

ハッシュタグの育成に向けては、「認知・拡散」させるための施策と「連動・活用」する施策があります。以下で実施例をご紹介します。

【6種】認知・拡散施策

ハッシュタグを「認知・拡散」させるために、自アカウント内で行える、実施難易度としても比較的易しい施策が多くあります。

  1. プロフィールに記載する

  2. 投稿のテキスト内で訴求する
    →定型文を決めて関連投稿に記載することで、都度情報を伝える

  3. 投稿クリエイティブ内で訴求する
    →カルーセル投稿の最後の一枚に入れて、クリエイティブから訴求する

  4. 定常キャンペーンを実施する
    →ハッシュタグ投稿者の中から「毎月〇名にプレゼント」のように定常的に行うことで拡散を図る

  5. 定常的な広告配信を実施する

  6. インフルエンサー/アンバサダーを活用する
    →ギフティングユーザーには共通のハッシュタグを入れてもらう

例|No.1:プロフィールに記載(コールマンジャパン公式
例|No.2:テキスト内で訴求(ポカリスエット【公式】
例|No.3:投稿クリエイティブ内で訴求(LOWYA
例|No.4:定常キャンペーン実施(モスバーガー)※2023年9月現在は未実施
例|No.6:インフルエンサーやアンバサダーの活用(#ワークマン女子

【4種】連動・活用施策

自アカウント内での活用だけにとどめず、ユーザーとのあらゆるタッチポイントと連動して同一のハッシュタグを訴求することでより効果的にハッシュタグを育てることができます。また、実際に活用していただいた投稿を紹介するなども効果的だと考えます。

  1. 店舗/リアルイベントと連動した企画
    →投稿したくなる仕掛けと誘導が重要になる

  2. サイトとの連動
    →ハッシュタグを付けていただいた投稿をレビューとしてサイト内で紹介する

  3. ファンが多くいるコミュニティ内で訴求
    →会員へのメルマガ・LINEで訴求する

  4. ユーザーの投稿や画像の活用
    →公式アカウントからシェアしたり、自投稿として活用したりして紹介する

例|No.1:店舗/リアルイベントと連動した企画(Lemon8)
例|No.2:サイトに連動して掲載(LOWYA
例|No.3:コミュニティとの連動(ヱビスビアタウンサッポロビール
例|No.4:ユーザー投稿をシェア(ユニクロ公式Womenコーデ紹介アカウント

さいごに

SNSが日常の一部となる昨今において、ハッシュタグの活用は重要なマーケティング施策の一つとなります。しかしながらハッシュタグの活用以外にも、日々のSNSアカウント運用やSNS上でのユーザーコミュニケーションなど、SNS上の施策は様々あります。
それぞれのビジネスゴールに合わせたSNS施策はどれなのか、判断する中でこちらの記事が参考になると嬉しいです。

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