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初めての胡弓(クーチョー)


2024年8月1日(木)

ホテルで仕事をしていると師匠から入電。
「大師匠(師匠の師匠)が文さん(これが私の名前)から
電話が欲しいとおっしゃっていますので、電話してもらえますか」
なんだろうと早速電話してみると
「今●●(三線屋さんの名前)にいるのですが、文さん来られますか。
実は私の胡弓が出来上がったので、それをお譲りしようと思って」

ここから私の胡弓とのお付き合いが始まったのでした。

 どこから話せばよいのだろうか。三線コンクールの新人賞を
受験するためにここ那覇にやってきて、
7月29日に受験、30日に発表があり、なんとか合格♪
(大師匠、師匠をはじめ、本当に皆さんありがとうございました)
さて8月2日の友人の優秀賞受験でも高みの見物とでもしようと
そのまま那覇に留まりホテルで仕事をしていたわけですよ。
そこに上記の電話です。

はっきり言います。無理っ!と最初思いました。
三線でもアップアップなのに、ここで胡弓?
生まれて初めて・・じゃないか。
師匠も大師匠も胡弓でも大家でいらっしゃって、
師匠の胡弓を一度だけ撫でたことがあります。
はい、弓で弾くのではなく「撫でる」しかできませんでした。
それを「譲る」と言われましても。。。
早速師匠に相談したところ「文さんが良ければ」とのこと。

 当日は仕事が詰まっていてどうしてもお伺いできないので
丁重にお願いをして、翌日の13時に三線店にお邪魔したわけです。
お店に入ると大師匠は既にいらっしゃっていて、お店の方の談笑中。
「はい、ここに正座をしてください」と胡弓を持たされました。
「この高さだね」「そうですね」と
大師匠とお店の方となにやら相談中。
あとでわかったのですが、私の高さに調整をするために
胡弓の長いところ(いまだ名称がわかりません)を切って、
私の体系に合わせる作業が必要だったみたいです。

そうこうしているうちに整ったので、
大師匠がササっと弾かれて
「これで良いでしょう」
と渡されたわけです。
(もちろんどこが良いのかも全くわかりません)

そうして大師匠が
「ケースは三線と一緒に入るやつ、そうそうこれがいいですね」
と選んでいただき、
さらにお店の方から松脂のつけ方とか、
ケースへのおさめ方とかのご説明をいただきました。
コンクールで使った三線が手元にあるので、
この胡弓一式は宅急便で自宅に送っていただくことにしました。

その後は大師匠のとても貴重なお話や、
三線店の方のお話をたくさんお聞きしました。
もっともっとそこに居たかったのですが、
友人のコンクールがあるので丁重にお礼をして
コンクール会場に向かったのでした。


三線店から出るとホウオウボク(だと思います)が夏空に映えていました。
この木を見ると胡弓との出会いをきっと思い出すでしょう。


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