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52週Something Newチャレンジweek15_メタバースとWeb3読了

FacebookがMetaに社名変更したあたりからバズワードになっているメタバースやWeb3ですが、その界隈にもっとも明るいと私が勝手に位置付けている、国光さんの著書が出たので早速読みました。先日開催されたこの著書に関するウェビナーの内容も併せて備忘のために纏めました。

元々は取材の文字おこしのような物だったらしいですが、私のような素人にも推敲を重ねられたようでとても理解しやすい内容になっています。
一方でWeb3の基礎技術であるブロックチェーン技術については一通りの知識がある前提の書物になっていると思います。

メタバースとは


VR/AR/MRやミラーワールド、などの乱立する仮想空間の概念やワーディングを包含してリブランディングしたものがメタバース、と位置付けています。

メタバースの一つの到達点としているのが、スピルバーグ監督の「レディプレーヤー1」や、「サマーウォーズ」、「竜とそばかすの姫」のような世界観で、世界中の10億人を超えるような人が参加し多くの時間を投資する仮想空間です。現在SNSやYouTubeなどに使われている時間が、このメタバースに移行するであろうとみられています。国光氏によれば、2035年にはこのような世界が実現していて、その世界をこれから創っていこうと、ThirdverceやFinancieなどのサービスを運営しているとの事です。

メタバースの拡大には、VRをはじめとする仮想現実の技術進歩が不可欠ですが、15年前にはスマホが無かったことを考えると、そう遠くない未来には当たり前のようになっているのかもしれません。

Web3とは


仮想通過、暗号資産、ブロックチェーン、クリプト、これらの概念のリブランディングがWeb3。
従来のインターネットとの違いを下図に纏めていますが、国光氏によれば、現在のGAFAMのような急成長をする企業群が、このWeb3への移行のトレンドに乗って出てくるだろうとの事です。
旧来の石油などの資源産業、車をはじめとするメーカ、通信事業者などが現在の株式市場に占める時価総額の比率の変化をみると、これもありうる話と感じます。
信用の裏付けとなる特定組織を必要とせず、参加者が自律的に活動し、非中央集権的に運営される、というのが大きな特徴で、個人的にはこの中の概念であるDAO(Decentralized Autonomous Organization)に特に魅力を感じます。数年前に個人を株式会社化するvaluというサービスがありましたが、それの進化系のイメージです。


メタバースとWeb3の融合


Web3の基礎技術であるブロックチェーン技術により、NFTと呼ばれるデジタルデータにユニーク性を持たせることが可能(厳密には従来の技術でも可能だが、ブロックチェーンではより手軽、かつ分散的・自律的に行われる)であり、コピーが容易である故に難しかった、デジタル上のデータに資産性をもたせることが可能。これによりいままでは現実世界と紐付ける必要のあった資産や取引、サービスがすべてピュアデジタル完結するようになります。

これにより、より多くの人がメタバースに入ってくるインセンティブが生まれます。現在もe-sportsやearn to playのゲーム、Yield Guild Gameなどでお金を稼ぐ手段は存在しますが、NFTはメタバース上のすべてのアクティビティ、データに資産性を持たせる可能性があります。

つまりは、Web2.0時代にスマホやクラウドなどの技術、インフラ上にSNSやアプリなどの多くのサービスが発展し市場を形成したように、Web3時代にはVR技術の進展やブロックチェーンによるパラダイムシフトによって、メタバース上が多くの経済活動の新たな主戦場になるであろう、ということだと思います。

市場規模


投機的な要素があることは否めないものの、ビットコインに代表される仮想通過の総額は150兆円(内ビットコインが100兆円)であり、これが2008年からの15年足らずで無から生まれています。
また、国光氏が運営するgumi venturesはこれらメタバース、Web3界隈を投資領域としており、世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenseaなどにも出資しており1号ファンドの20億円の評価額が数十倍になっているとのことです。これらのことからみてもこの領域が大きな成長トレンドであることは明らかだと思います。

余談でのお話ですが、スタートアップの成長はビジネスモデルや経営チームの優劣よりもタイミングが最大の成否を分ける要因で、さらにはファンドとして分散投資ではなく、成長すると見込んだ分野に徹底的に張り、その領域でのノウハウ、知識、ネットワーク構築するのが国光流投資術との事です。

課題と疑問

Web3の移行には、VR技術の進展による現実と違和感のない、センスオブプレゼンスの実現や、ブロックチェーンのマイニングにかかる電気コストなどの環境負荷は避けては通れない課題のように思います。
ただこれも、かつての携帯電話やインターネットの通話・通信料の速度や価格を思えば、技術の進歩により解決されるのかもしれません。

まとめ

本メモは自分の備忘のためにまとめたものですが、当該著書には具体例を交えてとてもわかりやすく説明してありますので、是非一読をお勧めします!
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