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100%安全という世界などないとはいえ、例えば80歳のおばあちゃん達が友達とお買い物や外食をすることは今、危険なのか~新型コロナ禍って挑戦的かつ挑発的なんですよね~

最近こないなぁ。とお店をやっていると、あのおばあちゃん達はどこ行ったのかな。もしかしたら…なんて思うものですが、今日は久しぶりにお店に80歳以上のおばあちゃん達が友達同士でお買い物にきました。

80歳以上のおばあちゃん達のお買い物は楽しそう

「この柿の種、おいしそうだけど歯が悪いから私はダメだ」

「ほったらもん、舐めてたら口ん中で溶けてなくなるっしょ」

「そうだねぇ、美味しそうだもんね」

とおしゃべりをして笑いながら、それぞれにお買い物を楽しんでいる姿を見て、なんて平和なんだろうって思った。お客さまとの会話はとても楽しいし、そんな時間が度々訪れるお店ってやっぱりいいなぁって思う。だけど、今一番危ないとされているのが、オフライン・リアル・フィジカルな空間だ。でも生きている以上は道を歩いているだけだって死と隣り合わせでもある。難しいですね。この辺りは。

お店の危機

新型コロナ禍の影響により、オフライン・リアル・フィジカルな空間からオンライン・バーチャル・デジタルな世界への移行は加速するだろう。リアルな小売業や飲食店は大きなダメージを受けている。そして、今後も受け続けるだろう。その点において都合よく解釈し何とかなるだろうと思うのもありだと思うし、店舗それぞれにアプローチや対策の仕方が出てくるのがこれからだ。都合よく解釈していると、例えば僕らの店は食料小売りだから大丈夫だなんて、とてもじゃないが言っていられない

もっと強烈な行動制限が求めらる世界

そんな世界が来たとしたら、そういった制限を解消するソリューションは存在するのだろうか。その時に、お店の方(換気・距離など)が変容するのか人の方(ワクチン・マスク的なもの)が変容するのか。或いは両方だろうとも想像できる。

オンラインショッピングしかない世界

オンラインショッピングも楽しいですし、便利かもしれません。もしかしたら、現在は既にオンラインの世界が僕たちの生活を支配しているように見えるかもしれません。でも実際のところは、顔と顔を合わせての交流に代わる体験価値は今はまだ無さそうです。私たちは80歳以上のおばあちゃん達が、店舗で友達同士でお買い物ができる空間はあった方がいいなって思います。

デリバリーオンリーな飲食店しかない世界

飲食店さんも同じだと思います。デリバリーオンリーな飲食店しか存在しない世界など誰も望んでいないはずです。やっぱり外食は楽しいし、居酒屋で酒を飲むのも、スナックでたまには酒を飲んだりしてっていう世界はいいよねって思う。人間が以前の 「リアル 」な生活に近い環境で、社会とのつながりを楽しみ、生き生きとしたコミュニティの一員であることを実感できる場所を提供するためには、どうすればよいのでしょうか?

新型コロナ禍は極めて人間に対して挑戦的かつ挑発的

例として「80歳以上のおばあちゃん」としていますが、お買い物とかお店というのは、異なるニーズや世界観、そして何らか期待を持つ人々が、面白い体験を共有できる場所です。その意味では新型コロナ禍は、次の世界を創造する挑戦のことなのかなとも感じています。自然現象とはいえ、ウィルスは人間に対して極めて挑戦的かつ挑発的です。オフラインでの身体活動が安全に行える世界をどう創出するのか…これは結構タフだし時間がかかるミッションだと思う。

オンラインとバーチャル

ウィルスに対して人間が安心して暮らしていくためには、相当程度のネットやデータの世界への移行を止めることはできないでしょう。とはいえ、オフラインの世界を無視してしまうと、代替不可能なものを失ってしまうかもしれません。この問題を解決するために、誰かが「食事をしながらおしゃべりするのが好きでリアルで買い物をするのが好きな80歳のおばあちゃん達のためのウィルスクリーンなスペースをデザインし創出することに成功した」となれば、シニアが前の世界と同じようにが現実世界と同じように多くの友人や知人と活動を楽しむことができる。でも、やっぱりこれまでの「現実」の生活に近い環境となるでしょう。しかしながら、たぶん似て非なるものだ。グラデーション的に世界は変わっていくことでぢょう。生きている実感や社会とのつながりを感じられる場を提供しつづけたいなと今日は思いました。

したっけ、また。

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