見出し画像

花屋でをおまけにいただいた”白い菊”。心がモヤモヤするそのワケを帰り道に考えてみた。

近所の花屋さんへ切り花を買いに行った。

まだ2月だというのに春のようにポカポカとした日差しと、まだ冬の冷たさが残る北風が肌に当たるバランスが心地良い。

もう花菖蒲が店頭に並んでいたので、花菖蒲3本と白い花が1本がセットになった花束を購入した。

ここの花屋は青山フラワー○ーケットのような洒落た花は取り扱っていないが、いつでもどれでも花束が330円(税込)なのである!

しかも”おまけ”に1本入れてくれる、なんという気前の良さ!

今回私が購入したのが和花だったからか、おまけに白い菊の花(細い花びらが上向きになっている種)をいただいたのだが、その菊の花を見て真っ先に私が連想してしまったのが”仏壇”だった。

気持ちがなんだかモヤモヤしていたので、帰り道に色んなことを考えてみた。
・「その花はいりません」と断るべきだったか。
・いや、そもそも花は花じゃないか。
・生き物を愛でることに変わりないのに、私はなんで菊の花だけ差別しようとしているのだろう。
・そもそもなんで菊の花というだけでこんなにモヤモヤしているんだろう

・・・など考えている中で、「仏壇の花=悲しい」というイメージが、私の潜在意識の中にあるんだなぁということに気づいた。

小さい頃、お彼岸の季節に路肩にヒョコヒョコ生えてくる赤い彼岸花が綺麗で、家に持ち帰り母にあげたことがあったのだが、母はその彼岸花を見た瞬間「縁起が悪い」と言ったのを覚えている。

きっと母は前後に他のことも言っていたと思うが、小さかった私には断片的にその「縁起が悪い」というフレーズが強烈なインパクトで、いまだに彼岸花を見るとそのやりとりを思い出してしまう。

また、お義父さんやお婆ちゃんが亡くなった時にも沢山の菊の花で棺の中を飾ったことが記憶に新しかった。

だから、私の中では縁起が悪いとまでは思わなくても、和花は悲しいイメージが根付いている。

しかし!だ、彼岸花だって、お葬式や仏壇を飾る菊の花だって、その花自体が何か悪いわけじゃないし、そういうイメージを作ったのは人間が作り出したビジネスじゃないか。

お葬式は悲しいセレモニーだけど、でも花がその悲しさを癒してくれて綺麗に飾って故人を送り出してくれているのではないか。
花の無いお葬式だったら、なんて寂しくて悲しくなるだろう。

そういえば昨年公園に行った時にやっていた菊展を鑑賞して、菊を育てている人の愛情や情熱を目にして、その菊の奥深さに感動したじゃないか!

白い菊の花だって、飾り方次第でどんなにも可愛くなるはず!

と、帰り道の間に私の菊に対するイメージがみるみる変化していった。(変化というより、別の視点から色々観察して気持ちを切り替えた)

家に着く頃には私の中では菊の花=悲しいイメージは消え去り、お気に入りの茶色のコーヒーカップに短めに整えて、残っていたかすみ草と一緒に飾りました。

画像1

こうやって飾ってみると、コーヒーの湯気みたいで可愛いじゃないですか!菊ちゃん!

これから、菊も身近な花に感じられそうです!

ちなみに白い菊の花言葉は「真実」だそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?