人間、お菓子を指にはめたがる

人間というものは、やたらお金を投げたがる習性があるらしい。
神社の水辺に行くと、お金がゆらゆら。
あの有名な夢の国に行っても、ジェットコースター待機列の水辺にはお金がゆらゆら。

夢の国に行っても、現実のことを考えている。
結局、人間なんてそんなもんなんだ。

そうそう、人間なんて大したことないんだよ。

指にお菓子、はめがちだしさ。

はめられるものは、すぐはめたがる。

「とんがりコーン」は1978年に発売されてから、何人の指にはまってきたことだろう。

5本指全部にはめてみたり、一つの指に何段にも積み重ねてみたり。
そして指ごとぱくっと頬張る。

そのままつまんで食べりゃいいものを、わざわざはめてから食べる。お菓子を食べたいと泣き騒いでいた子供だって、はめる儀式を怠らない。

そんなに食べたいのなら、直で口にもっていけばいいのに。これはもう、人間の「指にはめたがるDNA」が代々引き継がれているに違いない。

「ポテコ」だってそうだ。1973年発売。
1970年代の日本には、指をくわえたくなる何かがあったのだろうか。

これなんかもう、指にはめて食べることを推奨しているパッケージになっている。

そしてそのことに、誰も違和感をいだかない。
国民全員が、指にはめて食べることを認めているのだ。

知り合いの家にいって、もしポテコを出されたら。
指にはめて食べるのはお行儀が悪いとみなされるのか。

いや、むしろ指にはめて食べる楽しみを知らないなんて、と同情されるかもしれない。

「コロン」はどうか。

ぎりぎり小指にはまりそうだからといって、クリームを小指で押し出してはめ、先に出てきたクリームだけ吸って楽しむなんてことをしなかったか。

しばらくワッフル生地に包まれる小指の感覚に、うっとりしていなかったか。

はまっていたものを口に入れた後、小指についたクリームをなめるとき、ドヤ顔になっていなかったか。

うん、これは確かにちょっとお行儀が悪いかもしれないが、やったことがあるのは私だけではないはず。

最後に。

「人差し指出して。ポテコだよ。」
と言いながら、ハバネロ君を誰かの指にはめるのはやめましょう。

まんまと騙されて食べたら、大変なことになります。

指はめで、人をはめることはないように。

これでおいしいものを食べます🍴 ありがとうございます!