見出し画像

私を救った黒歴史 その②

夫が投資詐欺被害に遭い、1300万円もの大金を奪われました。

およそ1000万円の負債を抱え、夫婦ふたりでの再スタート。

こんな状況だけど、こんな状況だからこそ前を向いて歩くしかない!

お金を奪われても、幸せまで奪われてたまるか!

これを乗り切って、もっとパワーアップした自分になってやる!


そう心に誓い、夫婦二人で明るく楽しく試練を乗り越えると決めたライターの日常を綴っていきます。

==================================

【前回のお話】

20代の時、買い物依存症のために浪費で約90万円の借金を作ってしまった私。

この時の話をすると長くなってしまうので、それはまた別の機会に書けたらと思うのだけど

当時彼氏だった夫にいろいろと助けてもらい、1年程で完済することができたのだった。


「1000万円くらいの借金ができた」

「いろんなところから借りてしまっている」

夫からそう告白されたときに頭をよぎったのは


”あれ、私が借金作った時と同じ状況じゃね…?”

「あ、これ〇研ゼミでやった問題だ!」って感じやん!”


そう

以前の借金経験が、いわば

”予行演習”

だったかのように感じたのである。


当時の私が、クレジットカードを複数使ったことで支出を把握できなくなったのと同じように

今回の夫も、複数社から借り入れしたことで全体像が把握できなくなり、必要以上にパニックになっていることが見て取れた。


ならば、無策に行動するよりも

当時と同じステップを踏む方が、スムーズに問題解決に近づくのでは?


そう思った私は、夫に次のように言葉をかけた。


「とにかく、まずは被害の実態を把握しよう。どこからどれだけ借りてて、それぞれ金利が何パーセントで、いま手元にどれだけ現金残ってるか書き出してみて!」


今後どこかに相談するにしても、金策を講じるにしても

自らが状況を把握できていなければ、動きようがない。


今回のことに限らず、問題が起きた時全体に言えることだと思うのだが、

問題に対処するために必要な行動は

①現状を把握する

②作戦を立てる

③作戦をもとに、速やかに対処する

という、実にシンプルなものだったりする。


でも、

「なんでこんなことに…」

「自分がうまくやれなかったせいで失敗したんだ」

「これからどうなっちゃうんだろう…」

「こんなことになって、周りの人はどう思うだろう…」

みたいな感情がのせられることで、事態が必要以上に複雑に感じられてしまうのだ。


実際にうちの夫も、上記3つの言葉を繰り返し口にしていた。

そしてパニックになってあさってな行動(※)をとろうとしていたので、

「いいからまずは現状把握に集中して!」

と繰り返し伝えた。

(※…全部書き出す前に、借入額が少額ものを返済しようとしていた。後々すべて書き出したら、そこは明らかに後回しにした方がいいところだった。)


後に警察や消費者行政センターなどに相談することになるのだが、この時に状況を書き出しておいたことで、相談が非常にスムーズに進んだ。

更に、どこから返していくべきなのかを見える化できたことで、利率での損失も軽減できたと思う。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

こうして被害額と、夫の資産状況を把握できたが

それまで扱ったことのない桁数の金額と、「詐欺」という初めての経験を前に

さすがに、我々二人のキャパシティを超えていることは明らかだった。


この時すでに夜の11時。

現時点でできることはやりつくしたので、翌日以降に備えて床につくことにしたものの


やはり、眠れぬ夜を過ごすことになるのだった…


~つづく~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?