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私を救った黒歴史 その①

夫が投資詐欺被害に遭い、1300万円もの大金を奪われました。

およそ1000万円の負債を抱え、夫婦ふたりでの再スタート。

こんな状況だけど、こんな状況だからこそ前を向いて歩くしかない!

お金を奪われても、幸せまで奪われてたまるか!

これを乗り切って、もっとパワーアップした自分になってやる!


そう心に誓い、夫婦二人で明るく楽しく試練を乗り越えると決めたライターの日常を綴っていきます。

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【前回のお話】

ある日突然、夫が投資詐欺で1300万円もの大金を奪われたことを知らされた私。

あまりに想定外の事態に動揺しつつも、次の行動を計画的に考えている自分がそこにいた。

この時冷静でいられた理由はいくつかあるが、最も役に立ったのは

買い物依存症で約90万円の借金を作った経験

だったと思う。

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話は6年前にさかのぼる。

当時の私の状況と言えば、お金もなければ恋人もいない、仕事も楽しくない。趣味と呼べるようなこともなれば、なんのとりえもない…

という、「ないない尽くし」の状況だった。

というか、仕事に至ってはしんどすぎて、うつ病で半年ほど生活がままならなくなった時期もあったほど。


そんな時、周りの友人を見渡してみると

・長年付き合ってきた彼氏と結婚式をあげて幸せそうな友人

・仲のいい友人はほとんど彼氏がいて、楽しそう

・彼氏がいない友達は、旅行や趣味など、自分の好きなことを楽しんでいる。エンジョイしまくってるのに、貯金もある

・私レベルで仕事がしんどいといってる人が周りにいない。みんな、しんどくなさそうなのに私よりいっぱいお給料もらってる

と、私がのどから手が出るほど欲しいと思っているものを、あたりまえのように持っているではないか。(と、当時は思っていた)


周りをうらやむと同時に、

「私がダメだから、幸せになれないんだ…」

「一橋を出ててもこんな人生になるなんて…私が相当ヤバい人間だからなんだろうな…」

と、自己肯定感を下げるばかり。


そんな時、ものすごく好きな人ができて、自分なりに懸命にアプローチしたものの、こっぴどく振られ

更に広がった心の隙間を埋めようと、お金を使いまくる生活が始まった。


使いもしない高い化粧品を買ってみたり

仕事で使う可能性がほぼない英会話に通ってみたり

ホットヨガ教室と契約して、途中から通わなくなったのにめんどくさがって契約を解除しなかったり

毎日のように「自分へのご褒美」と称してお高めのスイーツを買ってみたり

行きつけのカフェに入り浸ってみたり

「あ、これいいかも!」と財布やバッグ、洋服を買いあさり、結局ほとんど使わずにリサイクルショップに売るか捨てる


まさに、浪費のお手本みたいな生活をしていた。


高給取りなら、こういう生活をしていてもどうにかなるのかもしれないが、

20代の公務員の給料なんて、たかが知れたもの。残業がなければ、手取りは20万を切る。

家賃と基本的な生活費だけでギリギリなレベルにも関わらず、散財を重ねたことで

毎月口座残高がゼロになり

ポイント目当てで複数のクレジットカードを作った結果、収支がわけわからなくなり

ボーナスは毎回クレジットカードの支払いで消え

果ては、クレジットカードの支払いをキャッシングでまかなう有様に。。。


そして気がついた時には、浪費による借金が約90万円にまで膨れ上がっていたのであった。


~つづく~


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