見出し画像

【今日コレ受けvol.052】希望の底をあさる

朝7時に更新、24時間で消えてしまうショートエッセイ「CORECOLOR編集長 さとゆみの今日もコレカラ」。これを読んで、「朝ドラ受け」のようにそれぞれが自由に書くマガジン【今日コレ受け】に参加しています。


ライターという仕事にハマったのは、書くのが好きというより、「毎日同じ場所に行って、同じような仕事をしなくてもいい」からだった。
全く違う場所にいき、違う取材をする日々だから、飽きない。

いや、飽きない、という表現はちょっと違うかも。
「はじめての場所に行って、はじめての相手と話す」セッションみたいな日々の魅力にとりつかれたのだと思う。

独立して4年。
長くライターをしているけど、なにかが足りていない気がする…と痛切に感じて、今年はさまざまな講座に通わせていただいた。インプット、アウトプットをめまぐるしく繰り返し、カオスみたいな1年だったけれど。

残ったのは、書く土台となるスキルと、大切な仲間と、2つの希望だ。

「書き続けていけるという希望」
「もっといい原稿が書けるかもしれないという希望」

それが、自分のなかに芽生えたのではないか。


2024年からは仕事の方向性が少し変わる。いや、変えていく。
「自分のやりたい仕事」「向いていない仕事」にもう少し敏感になって、追求していきたい。

書くことで役にたちたい相手は誰なのか。伝えたいのはどんな内容か。
そこを突き詰めて、ブレずに進んでいきたい。


と、ここで締めようとして、ギリシア神話の「パンドラの箱」を思い出した。

世界のありとあらゆる災難が詰まっていたという、パンドラの箱。
しかしその底には、希望が残っていたという。
「書く」鍛錬の先にも。

でも、底にはまだ何かあるんじゃないか、と。
ガサガサとあさったら、何か残っているんじゃないか。または、底が二重になっているのでは?

まだまだ、意地汚くみつけていきたい。
あきらめ悪く。

この記事が参加している募集

#ライターの仕事

7,387件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?