ステージは巡る。
折坂悠太 心理ツアー
首尾一貫した素晴らしいステージで、舞台を一幕観劇したかのように錯覚。
2021年の秋まで、ほぼ観ず聴かずだったにも関わらず、
フジロック出演辞退の文書で人柄に惚れ、
新曲『炎』のMVを見てCD屋に走り、
アルバム『心理』を聴いて追加公演のチケットを取り、
そして本日、ここに至る。
今回のアルバムは、以前より音域を下げ、たゆたうような、抑揚のあり過ぎないトーンで、流しっぱなしで聴けるものを作りたかった、というインタビュー見て、今回たまたま心を掴まれたことが、とても腑に落ちた。
そんな気がした。
“ステージは巡るものだと思っている、今日は私がここで歌っているけれど、次はこの中にいるどなたか、是非、どうぞ”という言葉に、客席からは笑いが起こっていたけれど、そのメタファー(と自分は捉えた)に深く頷く。
そう、ステージは巡るのである。
曲終わりの折坂悠太のお辞儀がとても綺麗で、この人には嘘は無いなと思った。
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