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もっと知りたい「紫式部とその時代」!木村朗子さん『紫式部と男たち』を徹底ガイド。

藤原道長(三郎)と紫式部(まひろ)の恋の行方は?
ようやく官職に就いた父・為時を介して、赤染衛門と仲間たちの会に呼ばれるまひろ。今後、宮廷社会と紫式部との関係はどうなる?
『源氏物語』が描かれる系譜にある女たちの作者による物語とは?
清少納言と紫式部はライバルだったのか?

回を重ねるごとに見どころが増え、男たちの政と才覚ある女たちの物語の筋が交錯して走り出す予感に満ち満ちた大河ドラマ『光る君へ』ですが、ドラマの展開はこの先どうなるのでしょう? 「この命を燃やす使命が欲しい」といった前回のまひろの台詞も印象的だった紫式部はいかにして『源氏物語』を描くに至ったのでしょう?

ドラマの筋はドラマの筋として楽しみたい一方で、史実はどうだったのか、史実や残された物語をはじめとする作品群のテクストから何を読み解くことが可能なのか、気になる人も多いはずです。
そこで、2023年12月に刊行された木村朗子さん『紫式部と男たち』をぜひ一つの手引きとしていただけたらと思います。

木村朗子(津田塾大学教授)さんは『平安貴族サバイバル』『女子大で『源氏物語』をよむ』などの著書がある平安文学の研究者で、ジェンダーの視点から『源氏物語』をはじめとする平安文学をの新しい読みを展開されています。本書でも〈性と政治〉に着目した鋭い読みが光ります。
気になる目次はこちらから。

第1章 『源氏物語』の時代
第2章 摂関政治下の色好みの力
第3章 すべては『蜻蛉日記』からはじまった
第4章 女の物語の系譜
第5章 呪いと祈祷と運命と
第6章 女房たちの文化資本
第7章 『源氏物語』はどう読まれたか
第8章 女が歴史を書いた

本書の読みどころについては「文春読書オンライン」掲載の木村朗子さんのインタビュー記事をどうぞ。
前篇:紫式部は世紀の天才! 悲しい思いをさせるより実直な男がいい?
後篇:藤原行成、紫式部のスカウト。藤原道長は時代を作った名キュレーター。『光る君へ』をもっと楽しむためのブックガイド+α

よりコンパクトには「週刊文春」の「著者は語る」のインタビューも!
「紫式部と藤原道長が恋人関係だった」という説も……『源氏物語』が書かれた時代、女房たちの”恋愛事情”

さらに『光る君へ』が始まってしばらくしたところで収録したポッドキャストもどうぞ。第1回はこちらから!

第2回はこちら。



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