仕事もきょろきょろ(3)「『収容所から来た遺書』辺見じゅん著(文春文庫)に感動」
角川書店の創設者角川源義の娘、辺見じゅん著の『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』を読み深く感動しました。
大陸で敗戦を迎えた日本兵がソ連軍に捕らわれ抑留された人数は約57万5千人。その内帰国できた人は約47万3千人で死亡と認められたのは5万5千人と言われています。
いつ帰国できるか分からない中での極寒と飢餓と重労働の強制収容所の日々は絶望の日々だったと想像されますが、そのような状況の中、祖国日本を忘れないようにと、俳句会などの文芸を通して皆に希望を与えた人物がいました。
島根県隠岐出身の山本幡男さんです。残念ながら山本さんは帰国が叶わず亡くなりました。その山本さんの遺書6通の内容は、仲間たちの手によってソ連の監視網の目をくぐりぬけ遺族に伝えられました。
この話は舞台でも『ダモイ―収容所から来た遺書―』として上演され好評だったそうです。脚本家を調べましたら、ふたくちつよしさんでした。驚きました。弊社のことこと舎で、ふたくちさんの作品集を3冊制作していたのです。
※「ダモイ ―収容所(ラーゲリ)から来た遺書―」は、2巻に収録
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