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『井の頭公園100年写真集』ハンディー版の楽屋裏 ⑥井の頭公園開園を支えた地元住民

 この『楽屋裏』の②で、三鷹市牟礼の岩崎兼男さんから、父親が残してくれた井の頭公園開園前日の祝賀会の役割表を見せていただいたと書きましたが、そこに掲載されている方々を調べましたら、何人かの身元が分かりました。

 特に、来賓接待係となった方々は有力者が多く、例えば、三鷹村は尋常小学校の校長先生であり、武蔵野村は吉祥寺駅開設に奔走した人が接待担当となっています。このような配置は今も昔も変わらないですね。

 また、岩崎兼男さんの父久右衛門さんは、井の頭恩賜公園の整備に参加した青年たちの勤務表も残しています。その台帳は大正6年(1917年)1月分ですが、ここには毎日交代で働きに出ていたことが記されています。臨時のアルバイトになったようです。

 これらの資料は、すでに100年を超えた貴重なものですが、そこから当時の地元の方々の並々ならぬ井の頭恩賜公園の勤労支援と開園の喜びが感じられます。

資料(注)

三鷹村牟礼中山谷地区青年部の公園工事帳(岩崎兼男さん提供)
(無断転載を固く禁じています)


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