小噺「血、血、血が足らない」

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大木係長
「おい船越くん」

船越
「なんですか?係長」

大木
「飲みに行く前に、ちょっと献血に行かんか?」

船越
「献血?なんでです?」

大木
「実は、昨日献血をしたんやけど、話を聞くと、いまとにかくコロナの影響で、人の集まるイベントが軒並みなくなり、献血する人が大幅に減って血がえらい不足してるらしい。いつわれわれも献血をしてもらう立場になるか、わからんからな、ちょっとやってくれへんか?」

船越
「わかりました、係長がされたんならやります。あそこに献血の車が止まってるので行ってきます」

大木
「えらい、頼むぞ」

船越
「行ってきました。ところで係長どこに飲みに連れていってくれるんです?」

大木
「実は、金欠でな、ここの屋台にしよう」

#桂文枝 #吉本自宅劇場 #小噺 #創作 #いま私にできること

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