中学生でスキンヘッドにしたときの話
中学校のときは部活で気合をいれるためという理由で髪型は3年間「坊主」にしていました。
下の記事でも書いたように、長髪への憧れを諦め始めた時期でもあります。
一方で、坊主にする時の「バリカンがおでこから入ってくる」あの感覚が好きになりつつありました。
長さはいつも5mmにしていましたが、一度3mmにしたところ、家族にも友人にも「やりすぎ」と言われてしまいました。
本音では3mm頭のチクチクした感触が忘れられず、もっと短くもしてみたかったのですが「やりすぎ」と言われた手前、5mmでずっと我慢していました。
そこで中学3年の最後の部活の大会前、より気合いを入れたいと理由をつけて床屋に向かいました。馴染みの床屋のおじさんに相談して2mmにしてもらったのですが、どうせならと思い限界まで短くしてもらうことにしました。
「本当にいいの?」
と言われつつも、アタッチメントを外したバリカンがおでこから入ってきます。2mmでも既に青々としていたのが、さらに短く白く「一休さん」のように変わっていきます。一厘刈りで長さは0.3mmと言っていました。
これより短くできないですか?と聞くとシェーバーで仕上げに剃ってくれました。
見た目は変わらないですが、手触りは紙ヤスリを触ったように引っかかって痛かったです。
「タオルとかTシャツでも、引っかかるから気をつけてねー」
真夏の外に出ると、直射日光が射すように暑く、いつもと数ミリしか違わないのに体感温度は大違いでした。
家への帰り道で、女子高生くらいの2人組とすれ違って「すごい頭だねー」と声を掛けられたのを今でも覚えています。
この時は携帯電話も持っておらず、写真とかの記録が残っていないのが、唯一の後悔です。
紙ヤスリのような刺激的な感覚は、数日も経つといつものジョリジョリ頭に変わってしまいましたが、この時の体験が刈り上げが好きになった原体験だと思っています。
今でもツーブロック部分を剃ることはありますが、頭全体がツルツルになったあの時の感覚・高揚感はなかなか超えられないのです。
(終わり)
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