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今週の生成AIの気になるニュース・記事(5/6~5/10)

こんにちは。分析屋の平野です。
社内チャット部屋にて紹介されたニュースや記事を紹介します。
あっという間にゴールデンウィークが終わってしまいましたね。次の休みが待ち遠しいです。


LLMモデルなど

Stability AIは日本語に特化した言語モデル「Japanese Stable LM 2 1.6B(JSLM2 1.6B)」をリリースしました。
モデルサイズを16億パラメータに抑えることで必要なハードウェアを小規模に抑えることができるとのことです。


rinna株式会社は、Metaの大規模言語モデル(LLM)「Llama 3 8B」に日本語データで継続事前学習を行なったAIモデル「Llama 3 Youko 8B」を開発しました。
Meta Llama 3 Community Licenseの下で公開しております。
モデル名は妖怪の「妖狐」に由来しているとのことです。


サービス

Microsoftは生成AIサービス「Copilot for Microsoft 365」の機能拡張を発表しました。
プロンプトでオートコンプリートが利用可能となるほか、ボタンクリックでよりリッチなプロンプトに変換したりするなど、入力自体を生成AIがアシストしてくれるようになります。


コニカミノルタジャパンは5月7日、学校教育向けソリューション「tomoLinks」で対話型生成AI機能を小中学校向けに提供すると発表しました。
大阪市立の一部の小中学校が9月からこの機能を利用する予定で、大阪市教育委員会とコニカミノルタ、コニカミノルタジャパンが連携協定を締結しました。
この生成AIでは、不適切なデータ元からの情報収集によって、学校教育に不向きな情報が提供されてしまうなどの問題に対処しており、
有害なキーワードや不適切な回答を児童や生徒に提供するリスクを避けて、学校教育で安心して対話型生成AIを活用できるようにしているものとのことです。


Xのプレミアムユーザーがチャットbot型生成AI「Grok」を利用できるようになりました。
早速、多くのXユーザーによって試されているようです。


OpenAIがAIを活用した検索サービス、もしくはChatGPTがウェブから情報を入手できるようにする拡張機能の発表を目前に控えていると複数のメディアが報じました。
発表は、Googleの年次カンファレンスであるGoogle I/O 2024が開催される2024年5月14日の前日に行われると予想されています。


OpenAIはコンテンツが生成AIのトレーニングでどう使われるかを制御できるクリエイターやコンテンツ所有者向けツール「Media Manager」を開発中であると発表しました。
このツールでクリエイターやコンテンツ所有者は、OpenAIに対して自分のコンテンツをAIの研究やトレーニングのためのデータから除外するよう指定できるようになる見込みとのことです。


OpenAIは「DALL・E 3」で生成した画像かどうかを検出するためのツール「DALL・E Detection Classifier」を発表しました。
生成AIでつくられた巧妙な偽画像が拡散するのを防ぐ狙いがあるものとみられます。


Llama 3やMistral-7Bといったオープンソースの大規模言語モデル(LLM)をサポートし、WebGPUを使ってブラウザ上で完全に動作するチャットボット「Secret Llama」が公開されています。


GoogleのGoogle Cloudは、サンフランシスコで開催のセキュリティカンファレンスRSA Conference 2024で、新たな脅威インテリジェンス「Google Threat Intelligence」を発表しました。


Metaは、フェイスブックやインスタグラムで、自社の最新版にあたる生成AIサービスの提供を始めました。
基盤モデルの「Llama 3」を使い、利用者の質問にスムーズに答えることができる。動画や画像も素早く作り出せるそうです。


研究

埼玉県の久喜市立図書館、株式会社図書館流通センター(TRC)、京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)は、久喜市立図書館において、生成AI技術などを活用した蔵書検索システムの実証実験を5月下旬に開始すると発表しました。
KCCSが提供する公共図書館システム「ELCIELO」に、蔵書検索をAIで支援する「読書サポートAI」(仮称)および、利用者ごとにパーソナライズした「レコメンド」機能を実装した生成AI蔵書検索システムを連携させ、図書館利用者や職員に提供するものです。


NTTが、過去の学習(トレーニング)過程を再利用することで、AIモデルの再学習コストを大幅に削減する「学習転移」技術を発表しました。
世界初の技術で、同社の「tsuzumi」をはじめとした大規模基盤モデルの更新時や差し替え時に、各ドメインにおける再学習(ファインチューニング)が容易になります。
2025年度以降の実用化を目指すとのことです。


日本経済大学とWHITEは、OpenAIの生成AI「ChatGPT」を搭載したバーチャルアシスタントを、授業中の「TA」(Teaching Assistant:教員助手)として活用する実証実験を開始しました。
教員不足が叫ばれるなか、AIによって授業の質の向上と教員の労働負担の軽減をめざすとのことです。


ジョージア州立大学の研究チームが大規模言語モデル(LLM)であるGPT-4と人間に対し道徳的な内容を問う課題をさせたところ、GPT-4の方がより道徳的であるという評価を獲得したと発表しました。


ビジネス

米OpenAIとプログラマー向けQ&Aサービス「Stack Overflow」を運営する米Stack Exchangeは、AIモデルの性能を向上させ、より多くの技術情報をChatGPTに取り込む可能性があるパートナーシップを発表しました。


活用事例

大手予備校河合塾が各大学の総合型選抜などで、高校生が提出した願書や志望理由書に生成AIを使用していないか判定するシステムを開発しました。
学力試験を課さない入試が増える中で、受験生による不適切なAI利用の恐れも指摘されており、対策として効果を上げるのか注目されそうです。


ウクライナ外務省は外務省を代表してメディアに向けて公式声明を発信するAI報道官「Вікторія Ші(ヴィクトリア・シー)」を発表しました。
報道にAI生成のデジタルパーソンを使用することにより、人間の外交官の時間を節約するのが狙いとのことです。


その他

OpenAIがChatGPTおよびOpenAI APIのモデル仕様を公開しました。
モデル仕様にはChatGPTおよびOpenAI APIの「望ましい動作」と「望ましくない動作」が記されており、OpenAIがどのような意図でChatGPTの応答を調整しているのかが分かるようになっています。


TikTokは、AIに関する透明性とリテラシー向上に取り組むと発表しました。
AI生成コンテンツに対して自動でラベル付けを開始するほか、C2PAと連携し、「コンテンツクレデンシャル」機能を動画プラットフォームとして初めて実装します。


クリエイティブ・コモンズ・ジャパンが5月21日に生成AIと著作権法・制度の未来について議論するイベントを開催します。
生成AIによって文化とシェアの関係、クリエイターとデジタル技術の関係などについて議論が行われます。


中国各地で人工知能の活用が爆発的な広がりを見せる中、AI生成コンテンツ人材ニーズが急増しているようです。
今年第1四半期の人材ニーズは前年同期の4倍超になり、平均年収は40万元(約860万円)を超えています。
ニーズの高い職種トップ3は、自然言語処理専門家、画像アルゴリズムエンジニア、アーキテクトで、年収はいずれも50万元(約1075万円)を上回っています。



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