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今週の生成AIの気になるニュース・記事(06/17~06/21)

こんにちは。分析屋の平野です。
社内チャット部屋にて紹介されたニュースや記事を紹介します。
最近、梅雨入りしましたが、気温がもう8月並に暑くてしんどいですね...


LLMモデルなど

AnthropicはAIモデル/チャットサービス「Claude(クロード)」の最新モデルとなる「Claude 3.5 Sonnet」を発表しました。
「Claude 3.5 Sonnet」は中位モデルではあるものの、上位のOpusやOpen AIのGPT-4oを超える性能を持つとのことです。


AI企業のRunwayが、大規模マルチモーダルトレーニング用に構築された新しいインフラストラクチャでトレーニングした、新しい動画生成AIモデルの「Gen-3 Alpha」を発表しました。


サービス

大阪府はGoogleと連携して、生成AIを利用した雇用のミスマッチを解消する取り組みを始めることを明らかにしました。
今後、就労支援施設で仕事を探している人に対して、生成AIを活用した適性診断や企業とのマッチングのサービスを提供する方針です。


ソフトバンク株式会社は19日、企業や自治体の生成AI導入を支援するサービス「生成AIパッケージ」のChatUIを刷新するとともに、新機能を追加したと発表しました。
高性能の「GPT-4」や画像生成の「DALL-E 3」など、用途に合わせて選択できるよう、対応モデルのバリエーションを増やしたとのことです。


Oracleは米国時間6月17日、「Oracle Database」のローコードアプリケーション開発環境の最新版となる「Oracle APEX 24.1」をリリースしました。
新たに生成AI機能の「APEX AI Assistant」を追加し、開発者は自然言語を使ってアプリケーションやクエリーを生成できるようになります。


ソフトバンクとAI検索エンジンを運営する米国のPerplexity(パープレキシティ)が提携を結びました。
ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOのユーザー向けに、AI検索エンジン「Perplexity」が提供されるとのことです。


森永乳業は20日、特設サイト「褒めらレーニア」をオープンしました。
同サイトでは、お笑いコンビ、さらば青春の光の森田哲矢と通話している感覚でどんなことも褒めてもらえる、生成AIによる「褒めボイス」を楽しむことができます。


研究

「AIに芸人のようなお笑いができるかどうか」をGoogle DeepMindが検証しました。
結果、AIは人間レベルのジョークやお笑いは困難であるとの結果が得られたとのことです。


Metaの基礎AI研究チーム(Meta FAIR)が、オープンサイエンスの理念のもと複数の新しい研究成果を一般公開しました。Meta FAIRの発表したものの中には、新しいマルチモーダルAIモデルや、開発に携わったデータセット、音声生成AI、オーディオウォーターマーク技術などが含まれています。


米プリンストン大学とカナダと米国のMicrosoftの研究者らが、自信がない回答をする大規模言語モデルに対して人々はどう反応するかを調査した研究を行いました。
結果、AIが答えに自信がないと言うと、人々はその出力に対して警戒心を強め、最終的には他の場所で正確な情報を探し出すということが判明しました。


AI研究者のライアン・グリーンブラット氏が、AIの一般的な推論能力を評価する指標の「ARC-AGI」において、GPT-4oを工夫して使用することで50%という正答率を達成できたと発表しました。
GPT-4oに問題から解答を生み出すPythonのプログラムを大量に生成させ、全ての例に適用してみて有望そうなプログラムを使用するというシンプルなもので、実際にはGPT-4oに問題を読み取らせるための表現方法の工夫や、推論を段階的に注意深く進めさせるための具体例を示した数ショットのプロンプト、有望な候補をさらに修正するためのプロンプトなどが必要で、50%のスコアを達成するまでに6日間かかったとのことです。


AIデジタルヒューマンプロジェクト運営事務局は6月17日、タレントの野々村真さんをモデルとしたAI音声対話型デジタルヒューマンを開発し、
シニア向け介護施設で活用することで、施設利用者の認知機能の改善やサービス満足度向上を目指す実証実験を、6月13日から開始したと発表しました。


ビジネス

携帯大手、ソフトバンクの宮川潤一社長は、20日開かれた株主総会で、今後の会社の成長の柱として生成AIやデータセンターなどAI関連の事業や投資を強化する方針を説明しました。


OpenAIは理事会を据える非営利法人の傘下に営利法人を置くという組織構造をしていますが、サム・アルトマンCEOが「今後は非営利法人を営利法人に移行する可能性がある」と語ったことが、海外メディアのThe Informationにより伝えられました。


Metaが2024年6月14日に、EUとイギリスのユーザーがFacebookやInstagramに投稿したデータを使用して、AIシステムのトレーニングを実施する計画を一時停止したことを発表しました。


Amazon Web Servicesは生成AIスタートアップに2億3000万ドル(約360億円)を投資すると発表しました。
施策の一環として、生成AIスタートアップ支援プログラム「AWS Generative AI Accelerator」の第2期も開始しました。


調査

Stack Overflowは、開発者がどのコード生成AIを利用しているか、不十分と感じるのはどのような点かを調査しました。
開発者の76%がコード生成AIを活用しており、高い満足度を持つことが明らかになりました。


PwCコンサルティングは、企業における生成AIの認知度、活用状況、および現状の課題を明らかにすることを目的に実施した、「生成AIに関する実態調査2024 春」の結果を発表しました。


活用事例

進和建設工業は生成AIを使ったデジタルクローンで日本初の事業承継に挑むと発表しました。
現社長が退いて会長に就任し、副社長が新社長に昇格するが、あわせて現社長のデータを学習させたAIクローンを試験導入するとのことです。


梅村学園中京大学(中京大学)は職員の業務に生成AI活用ツールを導入しました。
「Graffer AI Studio」を用いてVBAの未経験者が約1時間でVBAプログラムを作成できたほか、就職支援における面接質問のリストアップ、大学運営における文書作成などの既存業務で改善を確認したことから、今回の導入を決定したとのことです。
また、OpenAIのマルチモーダルAI「GPT-4 Vision」を活用し、遺失物の登録業務の改善に関する検証も開始しております。


東京メトロは、Allganize Japanと協力し、生成AI搭載のチャットボットと、お客様センターの業務に生成AIを活用したシステムを、今秋を目標に導入するとのことです。
チャットボットとお客様センター双方への生成AIを本格的に活用した専用システムの導入は、鉄道会社で初となります。


RIZAPグループは、グループ企業で働く社員に向けて、必要な手順書やマニュアルにすぐたどり着けることを狙った検索システムを開発しました。
生成AIを使っており、チャットボットを介して自然言語で検索する形で利用できるとのことです。


生成AIを区の大量のデータと組み合わせ、地元行政に役立つ精度の高い回答を速やかに得ることができるシステムを東京・葛飾区が導入し、運用を始めました。
具体的には、区の政策や計画、それに条例など、紙の資料にして1万ページ分をシステムに組み込んだとのことです。


その他

「残酷な天使のテーゼ」などで知られる歌手の高橋洋子さんが、音楽イベント主催団体による生成AIの使用を理由に、イベントへの出演を辞退しました。


Googleは19日、AIを中心に日本における同社の取り組みを紹介する「Google for Japan 2024」を開催しました。
ハッシュタグで検索やGoogle 検索における降雨予測「Google ナウキャスト」を発表したほか、AIの活用やGoogle検索の今後の日本展開について説明しました。


Google DeepMindが映像の雰囲気や動きに合わせて音楽や音を生成する「video-to-audio(V2A)」を発表しました。
今回発表したV2Aシステムは、動画生成AI「Veo」と組み合わせてドラマチックなBGMやリアルなSE、キャラクターのセリフなどを生成できる技術です。


AmazonはAI開発のために、2018年からMicrosoft傘下になっているソフトウェア開発プラットフォームのGitHubからコーディングのデータを収集していると報じられています。


NTTグループが人の声の声色や抑揚の付け方をリアルタイムで変換する技術を公開しました。
好きなキャラクターの声にも変換できるのに加え、将来的には、コールセンターなどでかかってくる威圧的な声を穏やかな声に変換したり、外国語を話すときに、よりネイティブに近い流暢な発音に変換したりするといった活用を想定しています。


生成AIを利用した検索エンジンであるPerplexityが、検索エンジンやAIトレーニングなどのボット(クローラー)を制御するテキストファイル「robots.txt」の指示を無視し、管理者がPerplexityの巡回を禁止したウェブサイトにもアクセスしていることが判明しました。


NVIDIAは大規模言語モデルをトレーニングするための合成データを生成するオープンモデルファミリー「Nemotron-4 340B」を発表しました。
医療、金融、製造、小売など、あらゆる業界の商用アプリケーション向けのLLMに対応しています。


OpenAIは6月14日、同社の公式Instagramアカウントを通じ、ChatGPT(GPT-4o)に音声と映像を同時に理解する機能を追加し、今後数週間以内にリリースすると発表しました。



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