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学資保険、やめます。

こんにちは。


いきなり本題に入ります。

件の学資保険ですが、
時は平成26年。つみたてNISAもiDeCoもなかった時代に契約したものです。(契約者は妻)

月々の支払保険料は15,470円です。


なぜ今まで残していたのかということですが、

私としては、投資で運用している額と、学資保険や預貯金などの現金部分との比率をある程度確保したかったというのが理由になります。

 そもそも学資目的なので、お金が必要になる時期は、はっきりしています。


その時に、リーマンやコロナショック級の暴落が来た場合、投資100%では悲惨なことになります。

 その場合のヘッジとして、現金があれば暴落時にクッションのようなはたらきをすることが期待できます。


それで残していました。
(ぶっちゃけめんどくさかっただけです)


しかし去年の年末、我が家の資産のバランスシートを作成していたところ、どう考えても必要ないことが明らかになり(笑)、解約を検討する段階に入りました。


理由を示します。

  1. 妻がアルバイトで扶養内のため、保険料控除の役に立たない。

  2. そもそも学資保険は増えない。

  3. 契約者死亡時に払込免除になったところで百数十万しか得られないため、新たに死亡保険に入った方が割りがいい。(入りませんけど)

  4. そういえば職場に年利1%で貯金できる制度がある。(制度は使っていますが、給与天引きなのであまり意識してませんでした)

  5. 満額納めたところで、引出し(解約)に伴う手続きが煩雑(機動性のなさ)

  6. 保険の担当者との連絡がめんどい。(あまり関わりたくない)

  7. 現金比率を求めるなら、ジュニアNISA、もしくは特定預りでの積立で、ある程度運用し、学資金が必要になる年の1〜5年前(暴落してない年)に部分的に解約し現金比率を整えれば問題ない。


以上の理由から解約を検討したわけです。



ぶっちゃけ7の理由が大きいですね。
(5年間ひたすら暴落ってのは可能性としては低いと考えています。)


ちなみに、2の「学資保険は増えない」について、きちんとエビデンスをとってみます。

累計保険料を計算します。

(保険料月額)15,470(円)×12(か月)
×18(年)=3,341,520円


満期時に受け取れる、解約返戻金及び祝金の合計額は3,35,9000円(百円未満切捨)ですから、
その差額17,480円が18年間で得た利益分となります。


さて、これを返戻率ではなく、利率で見てみます。(元本以上に増えますから返戻率は当然100%を超えます。)

ちなみに、私の場合、この保険で増えた分には税金はかかりませんから、今回も同様に非課税で計算して利率を計算します。

(以下の計算は、keisan.casio.jpの複利電卓(複利毎課税)で計算しています。(写真も同じ))

この設定でいきます。


結果!


年利0.058%≒3,358,986円



あれ!意外といいぞ!!
個人向け国債(変動10年)の最低保証利率(0.05%)よりいい!


いや、落ち着け…
個人向け国債変動10年の今の利率を調べるのだ…

出典 SBI証券


学資保険、負けとるやないかい!爆



ついでに思い出しましたけど、
楽天銀行の普通預金でマネブリ設定、かつ、300万以下の部分なら金利0.1%でしたね。

(国債、預金いずれのパターンも税金考慮せず)

いちお貼っときますね。

出典 楽天銀行


とはいえ、この0.058という数字…実際どうなんでしょう。

(私の場合)増えた分に税金かからないし、これに保険料控除分が加わりますから総合的には確かに悪くはない保険なのかも。


(心の声)残すべきか…


いや、低い!
低すぎるっっ!!(利率)


やめたいっっ!!


とにかく、やめたらどうなるのか…


そこで気になるのが、解約控除の金額です。
いわゆるペナルティです。

ですので勇気を出して久しぶりに担当のおばちゃんに連絡し、関連資料をいただきました。笑


それがこちらです。

汚い字で差額をメモしています

この会社の場合、月単位ではなく、年単位の資料しか出せないとのことでした。


解約控除分がそれなりにありますね。
やはり保険というのはやっかいです。


表の見方ですが、解約返戻金の右の方に祝金、生存給付金と書かれています。

 13歳、16歳の時に祝金が出るので解約返戻金に祝金をプラスした額が手元に返ってくる額となります。


今キズの浅いうちに損切りして運用し直せばペイできるのではないか…



さーて、やってみますか。




(計画①)解約返戻金148.6万を、年利1%の半年複利(複利毎課税)で9年間運用する。
 なお、毎月15,000円の積立を継続し、運用元本に組み込むものとする。

これで計算します。

9年後の税引後元利合計は…

3,276,158円です。

保険料払込期間満了時に受け取れる金額は…

3,359,000円です。


うわ!マイナスなってる!


…計画変更です…


(計画②)(A)解約返戻金148.6万はNISA口座で今後9年間運用するものとし(控えめに年利3%想定)
 また、(B)残りの9年間、毎月15,000円ずつ積立を実施し、年利1%の半年複利(複利毎課税)で運用する。

(A)のイメージ。
貯金ではないので年複利としています。
(B)はこのような入力になります。



計算しますと、

(A)9年後のNISA口座運用分→1,938,893円

(B)9年間積立を実施した分の税引後元利合計
1,679,900円


両者の和は、3,618,793円となり、

3,359,000円を大きく上回ります!


いやいや、3%なんて都合良すぎやろ!
 って方のために、2%でもやってみます。

複利ってすごいですね。

2%運用の場合、1,775,908円になりますので、1,679,900と合わせて…


3,455,808円になりますから、

3,359,000を上回っています。



結論 やっぱりやめます。


職場の制度を利用して、現金での積立を継続し、ジュニアNISA口座で非課税運用します。

 また、学資金が必要な時期の少し前に、運用部分と現金部分の比率を調整するパターンでいきます。


最後に、

これはあくまで私の家庭の場合の話ですから、それがそっくりそのまま皆さんにも当てはまるわけでは必ずしもありません。

 また、学資保険を全否定するものでもありません。

 現金比率はある程度必要ですし、保険料控除を加味するとそれなりの利率になる保険もあるのかもしれませんし。(多分今は厳しい。)


ユーチューバーの意見を鵜呑みにしないで、自分のアタマで考える癖をつけることを強くおすすめします。(自戒をこめて。)


ということで今回も長文となりました。

お付き合いいただき感謝です。


あざした。

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