ジュニアNISAに移管の意
(タイトル画像 楽天証券HP)
こんにちは。
子を持つ親の皆様、ジュニアNISAは利用されておりますでしょうか。
(ジュニアNISAの詳しい制度については割愛します。)
重要なのは、ジュニアNISA制度は2023年12月末をもって終了という事実です。
つまり、つみたてNISAの適用年齢ではない小さな子を持つ親にとって、子供の口座で運用できる非課税制度は今年いっぱいで終了するわけです。
もちろん、親のNISA口座で子供の将来の学費分を運用するのはありです(私もそうしております。)
ですが、もし子供が、
進学しないor給付型の奨学金を受けて進学した場合、親のNISA口座に(子供のために運用した)お金が残るわけです。
そうした場合、親の老後資金にしてもよいのですが、できれば子供に渡したいと思ったとします。
そうなるとどうでしょう。。
金額にもよりますが、税金かかっちゃいますよね。
できれば子供の口座で運用したいと思うわけで…
そこでジュニアNISAの出番です。
うちの家庭の場合、少し前に、一度にそれなりの金額が入ってきたことがありまして、1年間のジュニアNISAの枠に入りきらず、子供用証券口座内の、総合口座の特定預りの分(以下、特定口座)で運用している部分があります。
(翌年のジュニアNISA枠復活まで待ってもよいのですが、ドルコスより一括投資がよいと私は信じているので、その年に一気に手持ちの分を全額買付しました。)
そして年が明けた今、その特定口座での運用分をジュニアNISA口座に移管させた方がよいのか、そのままにした方がいいのか考えあぐねていたわけであります。
ということで、実際に計算してみましょう。
(条件)
今現在、特定口座に50万あるとします。
それを10年間、年利5%で運用できたとします。
売却時の税金は利益分の20.315%とします。
(所得税、住民税、復興特別所得税)
特定口座でそのまま運用した場合(A)とジュニアNISA口座に移管した場合(B)を比較します。
さらに利益額を2パターン、(1)、(2)それぞれで設定し、合計4つのパターンを検証していきます。
(A)50万をそのまま10年間、特定口座で運用し払い出した場合
(A-1) 元金40万、うち利益10万であった場合
50万を10年間、年利5%で複利運用すると最終的には814,447円となります。
そのうち、元本40万を除いた利益分414,447円に20.315%の税金がかかるので利益分は
330,253円となり、これに元本を加えると、
730,253円となります。
(A-2)元金20万、うち利益30万であった場合
先程と同様、50万を10年、年利5%で複利運用して814,447円。
そのうち、
元金20万を除いた利益分614,447円に税金がかかるので利益分は489,623円。
元本20万を加えると、
689,623円となります。
(B)特定口座からジュニアNISA口座に移管した場合
(特定口座からの売却時の基準価額とジュニアNISA口座での買付時の基準価額は同額とします。)
(B-1)元金40万、うち利益10万であった場合
利益分の10万に税金20,315円がかかるので、利益分は79,685円となり、元金40万を合わせた479,685円を非課税で10年間、年利5%で複利運用します。
結果、
781,356円となります。
つまり、NISA口座に移管した方が増えます!
次いってみましょう。
(B-2)元金20万、うち利益30万であった場合
利益分の30万に税金60,945円がかかるので、利益分は239,055円となり、元金20万を合わせた439,055円を上記と同様に非課税運用します。
結果、
715,174円となります。
つまり、こちらもNISA口座に移管した方が増えます!
まとめますと…
・特定でそのまま運用パターン
(A-1)730,253円
(A-2)689,623円
・ジュニアNISA口座に移管パターン
(B-1)781,356円
(B-2)715,174円
利益の多寡に関係なく、最終的には非課税口座の勝ちです。
これはもう、移管するっきゃない!
と思いました。
巷ではつみたてNISAが拡充するので、今まで特定口座で運用してた部分をどうするか的な話が出ていますが、これも結果は同じことかと思われます。
せっかく国が準備してくれた制度です。
どうせならフルMAXで使ってやりましょう!
長々とお付き合いいただき大変お疲れさまでした。
あざした。
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