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土地家屋調査士はやめとけ?需要・将来性をデータとイラストで可視化してみた【市場分析】
どもー。
分析太郎です。
今回は土地家屋調査士の
市場分析レポートです。
仕事の将来性を把握する上で、
市場分析は必要不可欠です。
起業するにせよ転職するにせよ、
将来性を把握しておかないと
キャリア選択で誤った道を
選びかねません。
なので分析太郎が、
データとイラストを駆使して、
将来性を分析しました。
それでは、見ていきましょう。
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【前編】土地家屋調査士業界の需給バランス
そもそも需給バランスとは?
前編では、土地家屋調査士業界の
需給バランス確認していきましょう。
その前に、需給バランスについて説明します。
世の中には様々な市場があり、
その中でお金が取引されています。
そして市場の中には、
供給(事業者)と需要(お客様)が
存在します。
これらを釣りで例えるなら、
市場=釣り堀
供給=釣り人
需要=狙っている魚
と言えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730942155-wOhqvegs0B.png?width=800)
そして、需要と供給にはバランスがあります。
イラストにするとこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730952632-lBfDRIMRL0.png?width=800)
本レポートでは、
土地家屋調査士市場が4つのうち
どこに分類されるかを、
行政機関と業界団体のデータを
フル活用して考察していきます。
それでは、本題に話を移しましょう。
土地家屋調査士業界の市場規模は?
それでは最初に、
土地家屋調査士業界の
市場規模を確認しましょう。
令和3年 経済センサス活動調査(総務省・
経済産業省)のデータによれば、
2021年の土地家屋調査士の市場規模は
1,062億円でした。
他の士業と比較してみましょう。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730950943-zMzbVTqs0Z.png?width=800)
※2021年の売上(収入)金額から
出典:令和3年 経済センサス活動調査(総務省・経済産業省)
行政書士よりは大きいですが、
それ以外の士業よりは低い値でした。
同規模の市場には
下記が挙げられます。
みそ(1,001億円)
音楽教室(1,024億円)
レジ袋(1,098億円)
国内市場の立ち位置としてはこのあたりです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730950524-2INDUQFTFq.png?width=800)
出典:市場規模マップ
この市場で、需給バランスは
どうなっているのでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730950879-gr7X9loity.png?width=800)
確認していきましょう。
土地家屋調査士市場の供給は増えてるの?
それでは土地家屋調査士市場の
需給バランスを確認しましょう。
まずは供給から確認します。
土地家屋調査士白書2022(日本
土地家屋調査士会連合会)のデータによれば、
2021年の土地家屋調査士数は16,141人、
推移は減少傾向でした。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730947664-lJRQ6c1q3R.png?width=800)
出典:土地家屋調査士白書2022(日本土地家屋調査士会連合会)
最多は2002年の18,741人で、
そこから減少傾向が続いています。
考えられる最も大きな理由は
資格受験者数の減少です。
受験データのグラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730951484-wy7EXa0GOP.png?width=800)
出典:土地家屋調査士白書2022(日本土地家屋調査士会連合会)
受験者数は
15年間で40.8%も減少しています。
合格率を調整してなんとか
対応しているようですが、
受験者が減少しているので
合格者は増えていません。
また、土地家屋調査士の
二人に一人は60代以上のため、
今後は廃業などが相次ぐことも想定されます。
年齢構成のグラフを作りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730946781-P8qKIIe1QV.png?width=800)
出典:土地家屋調査士白書2022(日本土地家屋調査士会連合会)
逆に言えば、
今後は土地家屋調査士が不足するので、
供給に対する需要の割合が
大きくなるかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730949782-i6VSMKeEEF.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1693730945575-TLjgSTEuv4.png?width=800)
では、需要はどう
推移しているでしょうか。
確認していきましょう。
土地家屋調査士の需要は増えてるの?
それでは、
土地家屋調査士市場の
需要を確認しましょう。
職業情報サイト「キャリアガーデン」は、
土地家屋調査士の業務は大きく下記2つだと
説明しています。
①表題登記
(物件の表題部を法務局に登録すること)
②筆界特定
(土地と土地の境目がどこかを確定すること)
従って、
この2つの件数が
増えているかどうかを
確認してみましょう。
まずは表題登記についてです。
表題登記のデータがなかったため、
ここでは不動産登記全体を見てみます。
登記統計(法務省)のデータによれば、
2022年の登記件数は1,054万件、
推移は減少傾向でした。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730945253-M566FgJyFr.png?width=800)
出典:登記統計(法務省)
2006時点から、
35.6%減少しています。
これはツラいですね…。
不動産登記は
「土地」と「建物」に
分類されますが、土地登記の
減り幅がかなり大きいようです。
1992時点を100と指数化した
値の推移を確認しましょう。
グラフを作りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730941859-eH2HHixXSx.png?width=800)
※1992年時点を基準年とする
出典:登記統計(法務省)
不動産登記件数は減少傾向に
あることは間違いなさそうです。
では、
筆界特定件数についても
確認してみましょう。
登記統計(法務省)のデータによれば、
2022年の筆界特定_新受件数は2,106件、
推移は2018年から減少傾向でした。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730953489-ErveHNpdhs.png?width=800)
出典:登記統計(法務省)
2006~2017年でも
件数の増減を繰り返しているので、
また件数が増えればいいのですが…。
少なくとも、2022年は16年間で
過去最低でした。
さて、データが出揃いましたね。
それでは、結論に入ろうと思います。
分析太郎の結論
まとめると、
土地家屋調査士市場の
需給バランスはこうです。
供給:資格受験者の減少により、土地家屋調査士は減少傾向
需要:不動産登記件数は減少傾向。特に土地登記の減少が激しい。筆界特定の新受件数は16年間で過去最低。
結論を出しますね。
冒頭の需給バランス四分類で言えば、
ここに当てはまりつつあるのでは
ないでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1693730946079-yImiT5QflQ.png?width=800)
釣り堀(=土地家屋調査士市場)の中で、
釣り人(=土地家屋調査士)が減り、
魚(=不動産登記・筆界特定件数)も
減少しているため、
このような結果になりました。
いかがでしたでしょうか。
とはいえこれは日本全体の需給バランスであり、
当然ですが地域によって偏りが生まれます。
まともに食べていけない地域もあれば、
儲かってウハウハですという地域だって
あるかもしれません。
そこで後編からは、
都道府県別に土地家屋調査士市場の
レッドオーシャン・ブルーオーシャンの
都道府県を特定していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1697249221219-RXgW3JQ3Mg.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1697249238620-V7ZJwYwF0h.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1697249351865-vGfDezjcJk.png?width=800)
土地家屋調査士の数に対する割合を
算出しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1697249199721-Vj2XWPGDBC.png?width=800)
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