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美容師はやめとけ?需要・将来性をデータとイラストで可視化してみた【市場分析】
どもー。
分析太郎です。
今回は美容師の
市場分析レポートです。
仕事の将来性を把握する上で、
市場分析は必要不可欠です。
起業するにせよ転職するにせよ、
将来性を把握しておかないと
キャリア選択で誤った道を
選びかねません。
なので分析太郎が、
データとイラストを駆使して、
将来性を分析しました。
それでは、見ていきましょう。
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【第一章】美容師業界の需給バランス
そもそも需給バランスとは?
第一章では、美容師業界の市場規模から
確認していきましょう。
その前に、需給バランスについて説明します。
世の中には様々な市場があり、
お金の取引が行われています。
そして市場の中には、
供給(事業者)と需要(お客様)が
存在します。
これらを釣りで例えるなら、
市場=釣り堀
供給=釣り人
需要=狙っている魚
と言えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118259148-WsQZY1jgWO.png?width=800)
そして、需要と供給にはバランスがあります。
イラストにするとこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118259770-gV0KiOk6rh.png?width=800)
本レポートでは、
美容師市場が4つのうち
どこに分類されるかを、
主に行政機関や業界団体のデータを
中心に考察していきます。
それでは、本題に話を移しましょう。
美容師業界の市場規模は?
それでは最初に、
美容師業界の市場規模を確認しましょう。
サービス産業動向調査(総務省)のによれば、
2018年の美容師市場規模は1兆8,481億円でした。
理容師市場よりは明らかに大きいですね。
推移のグラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118284201-jhIG55fZyR.png?width=800)
出典①:2013年 サービス産業動向調査(総務省)
出典②:2014年 サービス産業動向調査(総務省)
出典③:2015年 サービス産業動向調査(総務省)
出典④:2016年 サービス産業動向調査(総務省)
出典⑤:2017年 サービス産業動向調査(総務省)
出典⑥:2018年 サービス産業動向調査(総務省)
理容師の市場規模と比較してみると、
美容師市場が圧倒的に大きいことが
わかります。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118256823-d5UTfprouI.png?width=800)
出典:2018年サービス産業動向調査(総務省)
同じくらいかと思っていましたが、
想像以上の差でした。
従業者一人当たりの売上高も
比較してみましょう。
グラフを作りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118255950-MOMKU1Coqn.png?width=800)
出典:2018年 サービス産業動向調査(総務省)
かなり大きな開きがあるようです。
話を市場規模に戻しますね。
美容師市場と同規模の市場には
下記市場が挙げられます。
新聞(1兆6,526億円)
葬祭ビジネス(1兆8,231億円)
航空機産業(1兆8,693億円)
国内市場の立ち位置としてはこのあたりです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118292117-r89kWvBN6u.png?width=800)
出典:市場規模マップ
この市場で、需給バランスは
どうなっているのでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118277013-TURAJN1KcL.png?width=800)
確認していきましょう。
美容師市場の供給は増えてるの?
それでは美容師市場の
需給バランスを確認しましょう。
まずは供給から確認します。
令和3年 衛生行政報告例(厚生労働省)の
データによれば、2021年の美容師数は
561,475人、推移は増加傾向でした。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118258459-S8Y4Kj7AsG.png?width=800)
出典:衛生行政報告例(厚生労働省)
ものすごい勢いで増加していますね。
特に2000年代に入ってからの増え幅が凄いです。
ライバルがどんどん現れています。
ちなみに56万人というのは、
東京ドーム約10個分のキャパに相当します。
![](https://assets.st-note.com/img/1693119999195-uFXWmI4Iqx.png?width=800)
美容師めちゃくちゃおるやんけ…。
また、このままの推移でいけば
2030年前後には65万人を超えます。
グラフを作りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118276636-Zsd5cO4LSA.png?width=800)
※1965~2021年データから指数平滑法により算出
出典:令和3年 衛生行政報告例(厚生労働省)
とどまるところを知らないですね…。
美容師はどんどん増えていくでしょう。
では、美容室数の推移はどうでしょうか。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118269854-YQWyxprGkL.png?width=800)
出典:衛生行政報告例(厚生労働省)
美容室も増加傾向でした。
美容師の数が増えているので
納得できますね。
まとめると、
・美容師数は増加傾向
・美容室数も増加傾向
つまり供給者が
増加しているということなので、
需給バランスは供給のウエイトが
重くなっているのではないでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118261350-DsZXQmMXvd.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1693118257167-odE9ArdMJB.png?width=800)
では、需要はどう
推移しているでしょうか。
確認していきましょう。
美容師の需要は増えてるの?
それでは、
美容師市場の需要を確認しましょう。
需要については、
支出金額の増減を確認するのが
一番手っ取り早いです。
従って、一世帯当たり美容室代に年間
どれくらい支出されているか確認しましょう。
家計調査(総務省)のデータによれば、
2022年の一世帯当たりの
美容室代は19,977円で、
推移は増加傾向にありました。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118260430-KSWaLB2jOw.png?width=800)
※家計調査より【899 他の理美容代】から算出
出典:家計調査(総務省)
いい調子で増加傾向にありますね。
美容室に落とされるお金の量が増えているのは
非常にいいことだと思います。
ちなみに理容室代の推移はこんな感じです。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693119055242-ZGjLPMzxcV.png?width=800)
出典:家計調査(総務省)
理容室代の支出は、どんどん減ってますね。
こうして比較してみると、美容師市場は
いい具合に成長しているみたいです。
ある程度データが出揃いましたね。
それでは、結論に入りますね。
分析太郎の結論
まとめると、
美容師市場の需給バランスはこうです。
供給:美容師も美容室も増加傾向
需要:美容室代に対する家計支出も増加傾向
結論を出しますね。
冒頭の需給バランス四分類で言えば、
ここに当てはまりつつあるのでは
ないでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1693118285081-EdCW2KX6fU.png?width=800)
釣り堀(=美容師市場)の中で、
釣り人(=美容師)が増え、
魚(=美容室利用者の支出)も増加しているため、
このような結果になりました。
理容師市場は分析した結果「過疎」に
分類されていたので、美容師市場の方が
将来の見込みはあると言えるでしょう。
とはいえ、美容師の増え方が
とにかく凄まじいので、お客様の
取り合いは激化すること間違いなし。
個性や独自の強みを打ち出す必要がありますね。
いかがでしたでしょうか。
とはいえこれは日本全体の需給バランスであり、
当然ですが地域によって偏りが生まれます。
全然食べていけない地域もあれば、
儲かってウハウハですという地域だって
あるかもしれません。
そこで第二章からは、
都道府県別に美容師市場のレッドあるいは
ブルーオーシャンの都道府県はどこなのかを
特定していきます。
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