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気に入らないこと。

職場で気に入らないことがある。
気に入らない気持ちをぶつけているので、説明が下手で、いつも以上に読みにくい文章になることかと思うがご容赦願いたい。

さて、改めて、
職場で気に入らないことがある。
そもそも、基本的に「労働」というものが気に入らないのだが、今日は、そういう話ではない。

 
電話だ。
電話の受話器のコード。
あれがどうしても気に入らないのだ。
 


職場の電話の受話器のコード、いわゆるカールコードと呼ばれるやつ。ケーブルが螺旋状にくるくるしている。柔軟で伸縮性に富んでいるため、使用する際にある程度自由に長さが調節されたり、コードが絡んで戻せなくなることがなかったりと、地味に便利なコードである。
 

電話機を使用する際に、コードを気にしたことがある人はどれくらいいるだろうか。
最近はワイヤレスが主流なんだろうか。
そんなに電話機に明るくないので、よく知らないけれど。
でも、気になるのだ、私は。
 


何が気になるのか。
くるくるしているカールコードがさらにくるくるしていることだ。
 


もともとケーブルがくるくるした形に加工されていることによって伸縮性が保たれているわけ。それがさらにくるくるしちゃってたら、その、自由に動けるところが、奪われているのだ!
受話器を持った時に、いつもより自由が奪われている感覚が伝わってくるのだ!
 
私が受話器を持つ時はだいたいそういった状態なので、私は、電話が終わったタイミングで、受話器を敢えて手から放し、重力でくるくるくるーってやって、あるべき姿に戻している。
でも、「あの人、何やってるんだろう?」と不思議な目で見られたり、「神経質なやつだなぁ。」と思われたりしているのでは?!と心配になっている。特に後者は、なんとなく、そう思われたくない。電話のコードに対して、寛容な人間だと思われたい。でも気になっちゃう。
 

みんなは気にならないの?せっかく、くるくる加工のおかげで受話器の可動域の自由度が担保されているのに、それが奪われているんだよ?なんで気になんないの?
疑問に思ったことは、だいたい、Google先生に聞けば教えてくれるというのがこの世界の自然の摂理。聞いてみましょう。どうやらこの現象は、巷では「コードねじねじ現象」と命名されているらしい。そして、この現象が起きる原因を解説している記事もあった。
さらには、この「コードねじねじ現象」を解消するためのアイテムも販売されていた。
やっぱり、気にしてる人いるんじゃん!
うれしい。仲間がいた。今まで私は、コードをあるべき姿に戻したがっているのは世界に私一人だけだと思っていた。でも、仲間がいたのだ。私は、一人じゃないんだ!
 
でもやっぱり、職場には気にしている人はいない。だからこっそり、人目を忍んでコードをあるべき姿に戻す。そんな風に過ごしていた時、どうしても我慢できないレベルでくるくるしていた日。さすがに我慢できずに、人目も憚らず、くるくるーってあるべき姿に戻していた。
そこに通りすがりの先輩が話しかけてきた。やばい、「気にしすぎwww!きもwww!!」ってなるのか?!迫害されてしまうのか?!

「やっぱりそれ気になるよね。そうやってやれば簡単に戻るんだ~。」

…仲間だった!
うれしい。仲間がいた。今まで私は、この職場のコードをあるべき姿に戻せるのは世界に私一人だけだと思っていた。でも、仲間がいたのだ。私は、一人じゃないんだ!
 
 
というわけで、それ以来、あんまり人目を気にせずに、くるくるくるーってやってコードをあるべき姿に戻す儀式を行っている。相変わらず3回に1回くらいは、我慢ならないレベルの「コードねじねじ現象」を観測できるので、私のほかにコードを救ってあげる人は、いないのだと思う。職場の電話機のコードを解放する。

それは私の使命なのかもしれない。
 
 
 

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