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手ぬぐい好きのJリーグサポーターが勝手に手ぬぐいのデザインを考えた話

きっかけ

応援グッズ 兼 観戦時の身の回り品の収納目的でオリジナルの前掛けを作ったんですが、そのときに使った鳥獣戯画イラストがたいそう気に入ったんですよ。

美術の成績が2でもこれだけのデザインが作れるなんていい時代だ。
ちなみに制作は縁ING(エニシング)さんにお願いしました。

素敵なイラストが沢山あるんですが、この前掛けではデザインの都合上わずか2種類しか使えませんでした。それがとても心残りだったので、動物たちをふんだんに盛り込んだ何かを作りたいという気持ちが残っていました。

素材が和風なので、どうせなら和風のアイテムがよかろう。
だったら手ぬぐいだろう。

手ぬぐいを日常使いしている私がその考えに行き着くのは、極めて自然なことでした。

イメージ

大きく2つのシーンで構成。
1つはサポーターが見守る中ゴールが決まるところ。
もう1つはトロフィーを掲げながら胴上げをするところ。

これが全部表現できるぐらいデザインが豊富なんですよ。

方針転換

イメージが固まってIllustratorとマリメッコ、もといにらめっこをするものの、どうにもイメージが具体化していきません。

そんな中、衝撃のニュースが届きます。

名古屋グランパスがオフィシャルグッズで鳥獣戯画をモチーフにした手ぬぐいを発売していたのです!しかもかまわぬさんとのコラボで!!

これを知ってしまった今、私が鳥獣戯画モチーフで手ぬぐいを作っても二番煎じ。特にクラブ名をひらがなにして横断幕にするアイデアは私も考えていたので、完全に先を越されてしまいました。

もう鳥獣戯画ネタのデザインはできないな。仮にいいものができたとしても、どうしても名古屋の手ぬぐいと比べてしまう。仕事ならそれでいいのかもしれんけど、自分が好きでやっていることで妥協はしたくない。

そんな中、ラグビーワールドカップで日本代表が着ていたジャージに、日本の伝統的な模様があしらわれていたことを知ります。

青海波、麻葉紋、亀甲紋、矢絣など、日本の伝統的な模様は手ぬぐいのデザインにも用いられています。これをアレンジして何かできないものかと考えてみました。

サッカー、というかガンバ大阪と日本の伝統的模様の融合…。
円、もしくは幾何学的な図形を並べたデザイン…。
円、もしくは幾何学的な図形…。

俺たちのスタジアムがあるじゃないか!

画像はパナソニックスタジアム吹田のHPからお借りしました。

直線を基調としたシルエットだけでなく、円陣を組んだ形状の屋根もデザインにおける大きな特徴です。これを活かさない手はありません。

デザインその1

パナスタの形状は八角形ですが、八角形を幾何学的に並べようとするとどうしても隙間ができてしまいます。そこで並べるときに隙間ができない正六角形にアレンジしてできたのがこちら。

屋根の重なりを強調しつつ細かいところまで表現してみました。しかし、いざたくさん並べてみるとゴチャゴチャしている印象に。特に手ぬぐいの染めは細い線が得意ではないので仕上がりも心配。

デザインその2

先のデザインが表現過多だったので、引き算していくことにします。

うん、シンプルになりました。
ただ、並べてみるとなんかゴチャゴチャする。特に左下がりの線が繋がって見える

最終デザイン

模様同士が繋がって見えないように、一つの模様を枠で囲むようにしました。ついでに青色も少し濃いめに変更しました。

パナスタのスタンドの複層構造を表している…ように見えるのは偶然偶然。

並べてみるとホラきれい。

ひとまず第一弾のデザインはこれでFix。

クラウドファンディングでもやって、実際に製品化してみようかしら。

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