【映画】「8日で死んだ怪獣の12日の物語」感想・レビュー・解説

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これは、ちょっと、うーん???って感じの映画だったなぁ。

「挑戦」的な部分は、評価されていいんだろうと思います。恐らく、緊急事態宣言下で撮られているんだろうし、他にもいくつか例はあるとはいえ、リモートで撮影が行われているというのも「挑戦」でしょう。映画の公開には、もっと時間が掛かるイメージもあるので、早く出すという意味でも「挑戦」だっただろうし、そういう「挑戦」的な部分は評価されるべきなんだろうと思います。

ただ、一本の映画として観た時、どうなんだろうなぁ。僕には正直、面白さみたいなものは理解できなかったなぁ。

個別には面白いなと思うところはありました。「カプセル怪獣」という設定とか、のんが「星人」と会話している感じとか、サトウタクミと同じくカプセル怪獣を育てているYoutuberの映像とか、個々には「面白いな」と思う部分はありました。でも、全体として見た時、なんだかよく分からなかったなぁ、という感じがしました。

とりあえず内容をざっと。
サトウタクミはある日、通販で「カプセル怪獣」を購入し、育てることにする。世の中は、コロナウイルスの脅威にやられていて、外出がままならない状態。俳優であるサトウタクミも、撮影がすべてなくなってしまった。そんなコロナを打倒してくれる存在として、「カプセル怪獣」を育てている。
怪獣に詳しい樋口監督に「カプセル怪獣」について聞いたり、バンコクでレストランを経営していたけどコロナウイルスにより失業中の先輩・オカモトソウの近況を聞いたり、後輩の女優・丸戸のんが宇宙人を通販で買って育てている話を聞いたりしながら、日々を過ごしている。
「もえかす」という名前でYoutubeの配信を行っている女性が育てている「カプセル怪獣」と比べて、サトウタクミの怪獣は成長が微妙。そんな「カプセル怪獣」の成長を見守りつつ、日々を過ごしていく…。
というような話です。

全然知りませんでしたが、これはもともと、ネットで配信されていたショートストーリーが元になっているようで、それが劇場版になった、という作品のようです。配信でずっと見ていた、という人にはまた別の面白さがあるのだろうし、劇場版で初めてこのプロジェクトの存在を知った僕のような人間の意見はあんまり参考にしない方がいいと思います。

個人的には、モノクロの映像はキレイだなと思いました。モノクロであることに必然性があるのかどうか、それはちょっとよくわからないけど、モノクロの映像を見る機会ってなかなかないのもあって、良かったな、と。

あと、のんは良かったなぁ。この映画では、どの役者さんも、セリフなんてあらかじめ決まってないかのような、ホントに普通に喋ってるかのような雰囲気で演じてるんだけど、その雰囲気を一番感じたのがのんだったかな。

あと、物語との繋がりは全然理解できなかったけど、仮面をつけて踊っている女性の踊ってる感じは、凄く魅力的でした。なんというのか、得体の知れない動きをしていて、身体の動かし方だけでこんなにザワザワした気分にさせることが出来るんだな、と感じました。

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