名詞についてお話。

前回の5文型からの続きをします。

文型を知る<=文の要素を知る<=品詞を知る

基本はこの順番(矢印が戻ってますが)が重要で、なぜ逆矢印かと言うと一番大切なのは「文型を知る」だからです。そのためには、文の要素を理解して、そして文の要素を理解するためには品詞が不可欠ですと言うことです。ただ、品詞だけ知ってても全く意味がなく、あくまでも品詞や文の要素というのは文型を知るための道具であるので、そこに重きを置くことは不要ということです。それでも文型を知るためには絶対不可欠のピースなのでそこは絶対に外さないでください。(品詞なんてわかるでしょ・・・という考えは絶対にもたないでください。宗教的に固執する必要はないのですが・・・笑

ということで、ここからまた少し長くなると思いますが、1つずつ丁寧にみていきましょう。

<名詞を極める>

名詞を説明してください、と言われたら皆様なんと答えるでしょう。
「物の名前」「bookの品詞」「主語になる単語」「目的語にくる言葉」「前置詞の後ろにくる品詞」などなど。基本どれも正しいですが、とりあえず名詞とは?と聞かれたら次のことだけ覚えておきましょう。

名詞とは!?
①主語の位置に使える単語(主語で使える単語は名詞だけ)
②目的語の位置に使える単語(目的語になれるのも名詞だけ)
③補語の位置に使える単語
④前置詞の後ろに絶対くる単語(前置詞+名詞覚えておくとマジで便利)

次に、名詞ってどれ?と聞かれた時、皆様だったらどう答えますか?
例文でみてみましょう。

Voting experts and political strategists from across the political spectrum are increasingly alarmed about the potential for a disputed presidential election in November, one in which one candidate openly questions the legitimacy of the results or even refuses to concede.
source:https://www.cnn.com/2020/07/20/politics/disputed-election-crisis-trump/index.html

いきなり長い文で失礼しました 笑(いきなりむずいよ・・・って?すみませんと2回謝る)

文自体の解説は割愛させていただきますが、こういう文をみた時何をすれば良いかというと、文の骨組みを見つければ良いだけです。つまり、どんなに長い文でも主語は1つ、動詞は1つ、動詞次第で、後ろに目的語や補語がくるといった感じ文を分解さればオッケーです。今回は主語を見つけるということで、主語の部分をみてみましょう。(主語を見つける=名詞を見つける)

名詞の見つけ方ですが、どんなに難しい単語だったとしても、次の点に注意すれば割とすぐに見つかります。
●文頭に近いいちの単語
●動詞の前にある単語
●−sがついてる単語 
単語がわかればそれに越した事はありませんが、長文とか難しい文章を読んでると結構わからない単語がある事多いですよね。そんな時は上の3つに注意しながら読んでみてください。例文を見ると、上の条件に当てはまりそうな単語が2つあることが分かりますね。
Voting experts and political strategists from across the political spectrum are increasingly alarmed about the potential for a disputed presidential election in November, one in which one candidate openly questions the legitimacy of the results or even refuses to concede.

experts
strategistsと2つが動詞のareの前に置かれている名詞なので、この2つの名詞がこの文の主語だということがわかります。
(本来主語は1文につき1つという絶対ルールがありますが、上の文にはandが使われているため、厳密にいうと上の文は2つの文が1つの文になっていると考えます。これは追々接続詞のところ説明したいと思いますので割愛でw)

主語が見つかったので、あとは動詞を見つけて文の骨組みを作っていけば良いですね。
主語=experts and strategists
動詞=are
補語=alarmed 

experts and strategists are alarmed.
上の長〜い文も、文の大雑把な意味として言いたいことはこれです。
「細かいことはよくわからないけど、とりあえずエキスパートやストラテジスト(戦略家)たちは警戒している(心配してる、懸念してる)」
これだけわかれば、あとは大まかな意味を肉付けしていけば良いという感じです。

こんな感じで、名詞を掴む=主語を掴む=文型を組み立てるというようにみていくことで文を整理しながらみていくことができます。

もう少し、名詞を絡めた説明していきます。

上の方でちょっと話した通り、名詞は前置詞の後ろに絶対くる単語です。前置詞って何?っていうと、at とかinとかaboutとかupとかfromとか、そういうのです(雑か 笑)。これもなかなか感覚ないかもしれませんが、知ってるのと知らないのでは英語の見方だいぶ変わると思います。さっきの例文を前置詞を中心にみてみましょう。

Voting experts and political strategists from across the political spectrum are increasingly alarmed about the potential for a disputed presidential election in November, one in which one candidate openly questions the legitimacy of the results or even refuses to concede.

前置詞+名詞の形で使われてますが、注目は前置詞の後ろには必ず名詞が1つ、そしてその形は前置詞で始まり名詞で終わるということになっていることです。
from across the political spectrum
about the potential
for a disputed presidential election
in November
of the results
これを前置詞のかたまりと呼びます。
これからどんどん見ていきますが、文型を見ていくとこの形がこれでもかってぐらい出てきます。そして、この前置詞のかたまりは修飾語なので文の大きな意味を作る上ではあってもなくても文法的には問題ない情報となります。前置詞のかたまりについても後ほどゆっくり話したいと思いますので、ここでは割愛します(なんだか割愛してばっかりだな・・・笑)

私は5文型を覚える=文型わけができるようになるという考えを推奨していますが、この文型わけができるようになると、英文が本当にきれいに見えるようになります。そうすると、聞く時もこの感覚が身につき自然とリスニング力が上がります。英文を書く時も、この基本がしっかりできているだけで英文の見栄えが格段に上がります。文型わけ、先ほどの例文だとこんな感じになります。

(S)Voting experts and political strategists / (M) from across the political spectrum /  (V) are / (M) increasingly / (C) alarmed / (M) about the potential / (M) for a disputed presidential election in November / ,{ (M) one in which one candidate openly questions the legitimacy of the results or even refuses to concede. }

極論ではなく、文型を見極められるとSVCが浮いて見えます。文の大意がわかれば速読力アップにつながるので、TOIECなどで時間に追われる事なく問題を解けるようになります。そして何より、SVの感覚を身につける事で前から文章を読み解く癖が自動的に身につきます。

名詞の話から随分飛躍し過ぎてしまいましたが、要は品詞を覚えることはここまで応用を効かせることができるということです。是非試してみてください。

最後に、下の例文で名詞のかたまりの説明です。先ほど前置詞の後ろには必ず名詞がくると説明しましたが、これは名詞=1つの単語という意味ではありません。名詞だったらなんでもいいんです。つまり名詞の句でも名詞の節でもかたまりとすれば名詞なので、前置詞+名詞が成り立つということです。(句と節の違いは後ほどゆっくりと。ざっくりいうと句も節も大きなかたまりということです)

This cycle has already broken new ground for how elections are conducted, with massive changes being implemented because of the coronavirus.
source:https://www.cnn.com/2020/07/20/politics/disputed-election-crisis-trump/index.html

ここで注目するのが、forの後ろにhowがきていることですね。howというと疑問文を作るときに使うというイメージしかないかもしれませんが、この単語にはもう一つ重要な使い方があり、それが上のように名詞の大きなかたまり(名詞節)を作る働きです。例文はオンライン記事からの抜粋なので、前後の文脈がないとイマイチ訳がとりにくいと思いますので、もう少しシンプルな文で説明します(じゃあなぜ例文にした・・・と突っ込まないでください。)

He talked about how he learned English.

aboutの後ろにhow he learned English (どの様に英語を勉強したか)という名詞のかたまりがきています。

He talked about something. 
something = how he learned English
He / talked / about something /  
= He / talked / about how he learned English / 

と言った感じです(伝わるかな・・・)

この様に、名詞は1つの単語で名詞の働きをすることもあれば、1つのかたまりとして、名詞の働きをすることもある ということを是非覚えていてください。

大分長くなりましたが、今回はこの辺で。

長々とお付き合いいただきましてありがとうございます。


sk

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ありがとうございます!年に一回ぐらい美味しいお肉が食べたいので何卒何卒・・・笑