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月刊文芸誌『文活』 | 生活には物語がみちている。

noteの小説家たちで、毎月小説を持ち寄ってつくる文芸誌です。生活のなかの一幕を小説にして、おとどけします。▼価格は390円。コーヒー1杯ぶんの値段でおたのしみいただけます。▼詳… もっと読む
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#物語

ほしがり/(【短編小説】・【詩】)

【短編小説】ほしがり 「……私たちはね、”ほしがり”なのだよ」  暗い夜に、あなたの深い声が響きました。  それと同時に、幼いわたしは両目をぱっちりとひらいて、夜の森のたった一つの焚火の前へ、すなわちあなたの前へと転がり出ていたのでした。 「……ええと」 「君は食べたくて出てきたんだろう? それを」  あなたの言っていることがよく分からないまま、わたしはただ焚火とあなたを交互に見つめていました。  目の前の焚火の傍では、柔らかそうな兎の肉が、火にあぶられてじゅうじゅうと