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コロナを越えて㉖「ジビエ」龍大で起業

株式会社RE―SOCIAL代表取締役 笠井大輝氏

 ※文化時報2022年8月5日号の掲載記事です。写真は起業した3人で、中央が笠井氏。

 浄土真宗本願寺派の宗門関係学校、龍谷大学(入澤崇学長、京都市伏見区)政策学部の学生だった笠井大輝氏(24)ら3人が、在学中の2019年11月に起業した「株式会社RE―SOCIAL」(京都府笠置町)。持続可能な開発目標(SDGs)=用語解説=と仏教の親和性を強調して龍谷大学が掲げる「仏教SDGs」や、他者への思いやりを考える「自省利他」の精神を受け、シカによる獣害を防ぎながら天然肉を提供する「ジビエ」を事業化した。捕獲した「命」を活用しながら、世の中に役立つ事業を展開する。

命を無駄にしない

 《社名の由来は、RE(繰り返す)×SOCIAL(社会)。限りある資源を循環させる社会を目指すという意味だ。事業の中心は、笠置町の獣害を防ぐために捕獲したシカ肉の販売。全国で捕獲されたシカの約90%が廃棄される中、野生動物を食材とする「ジビエ」で、命を無駄にしないビジネスの確立を目指す》

――なぜ笠置町に拠点を置いているのですか。

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