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仕事ぶりに注目だ

※文化時報2023年9月29日号掲載の社説です。

 政権浮揚のためとか来秋の自民党総裁選をにらんだ基盤固めとか、一般紙や政治ジャーナリストの見立てはあながち間違っていないのだろう。それでも直接か間接かを問わず、宗教界に影響する施策を進める大臣が決まったことには変わりない。仕事ぶりに注目しなければならない。

 岸田文雄首相は13日、第2次岸田再改造内閣を発足させた。女性閣僚を過去最多に並ぶ5人起用し、閣僚19人中11人を初入閣としたことは、それなりに意味のあることだったに違いない。

 だが、内閣改造を受けて報道各社が行った世論調査の多くは、支持率が横ばいという結果になり、上昇にはつながらなかった。共同通信社が13、14の両日に実施した調査では、自民党支持層でも今回の人事を「適材適所」と受け止めたのは31.1%にすぎず、「派閥に配慮して決めた」が65.3%に上った。

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