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厳粛に「臘八大接心」 花園禅塾

※文化時報2020年12月12日号の掲載記事です

 花園大学文学部仏教学科の1、2年生約30人が集団生活を送る花園禅塾(京都市右京区)で1~5日、恒例の臘八大接心(ろうはつおおぜっしん)が行われた。新型コロナウイルス感染拡大の中、学びを深めてきた塾生らが厳粛な表情で坐禅に打ち込んだ。

 臘八大接心は、釈尊が菩提樹の下で瞑想に入った12月1日から悟りを開いた8日未明にかけて臨済宗や曹洞宗の僧堂で行われ、1年で最も厳しい修行とされる。本来は釈尊に倣って7日間ひたすら坐り続けるが、禅塾では大学の授業時間を除く平日の朝晩に取り組む。

 2日の夜には、臨済宗妙心寺派の大本山妙心寺(京都市右京区)の法堂で坐禅を組んだ後、2年生18人が山内聖澤院で参禅し、藤原宗欽老大師から公案を与えられた。隣接する妙心僧堂から響く雲水たちの力強い声に、廊下で入室を待つ塾生らは一層表情を引き締めていた。

 塾生らは、前期の大部分が自宅待機となり、6月末に帰塾。朝課や晩課、実習などを通して規則正しい生活を身に付けた。羽賀浩規塾頭は「塾生活の短さがハンディとならないよう、できる限りの指導を行ってきた。全員がそれぞれに成果を発揮しているようだ」と安堵の表情を見せた。

花園禅塾(インデックス用)

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