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【独自】「幻の大日如来像」讃岐国分寺と彫刻家トラブル 東京地裁が強制執行

※文化時報2023年12月5日号の掲載記事です。独自だねです。

 弘法大師空海が平安時代の約1200年前に東寺で造立し、約500年前に焼失した「幻の大日如来像」の再現プロジェクトを行う真言宗御室派別格本山讃岐国分寺(大塚純司住職、高松市)と、制作を依頼された彫刻家の間でトラブルが生じ、仏像が公開できない事態になっている。係争は法廷に持ち込まれ、東京地裁は11月29日、強制執行によって仏像を讃岐国分寺に引き渡した。クラウドファンディング(CF)などで資金を集めて制作したとあって、推移が注目される。

 「幻の大日如来像」は高さ約4メートル。東寺の寺誌『東宝記』に記された大日如来像の特徴に基づき、蓮華座の下に8頭の獅子像を置く▽光背に金剛界37尊を備える▽5仏を十字形に配する冠を戴く―という他に類を見ない造形になっている。

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